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動物病理学総論 第4版

獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠

表紙見本写真

日本獣医病理学専門家協会

定価 12,650円 (本体 11,500円+税)

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北海道 1,298円 / 青森・秋田・岩手 968円 / 宮城・山形・福島 858円
関東・信越・北陸・静岡・愛知・岐阜・三重 858円
京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫 968円
中国・四国 1,078円 / 九州 1,298円 / 沖縄 1,507円

・ISBN:978-4-8300-3285-1 (2023年3月 発行)

・頁:318

・判型:B5判・ソフトカバー

電子書籍版(PDF版):『VarsityWave eBooks』専門書学習書コーナーにて販売中です。
『動物病理学総論 第3版』が2013年に出版されてから10年が経過しました。第2版から第3版への改訂では「獣医学教育モデル・コア・カリキュラム」に準拠して内容を一新し、さらに体裁も2色刷り、2段組み、表紙のソフトカバー化など、さまざまな面でドラスティックな変更を行い上梓しました。本書第4版は、第3版のスタイルを維持しつつ、この間に蓄積・確立された新しい病態の概念を可能な限り網羅するように心がけております。他分野と重複する分野については、できるだけ病理学に直接関係する項目の記述に留め、毒性学、感染症学および具体的な病理学的研究方法に関連する3つの章は「アドバンス項目」として区分しました。アドバンスとはいえ、これらの項目は他分野とのつながりや病理学的研究手法の実際を知るために重要です。
 多くの学生諸子にとっては、病理学の講義で初めて本格的に「病気」の成立ち(病理発生)を学ぶことと思います。このため本書第4版では、初学者に配慮し、難解な白黒の肉眼・組織写真を可能な限り減らして、病理発生の仕組みを理解しやすい模式図を多く配置しました。病理学の基本は、まず臓器、組織、細胞の形態学的(形状や色調)の変化(病変)を捉えることにあります。本書では、多様な病変をいくつかのグループに分類し、その仕組みをそれぞれ解説します。記載された内容は、現段階で広くコンセンサスが得られていますが、今後の新しい発見により概念が大きく変化する可能性があるものであることを心に留めておく必要があります。(「序」より一部抜粋)

略目次

第1章

病理学の歴史と概念(病理学と獣医病理学の歴史/健康と病気/病因/病理学の概念)

第2章

細胞傷害の基本的メカニズム(正常細胞の構造と機能/細胞傷害のメカニズム)

第3章

細胞および組織の傷害と死(細胞傷害の形態的変化/アミノ酸・蛋白質代謝異常/糖質代謝異常/脂質代謝異常/尿酸代謝異常(痛風)/色素代謝障害(色素代謝異常)/無機質代謝異常/封入体形成/老化/オートファギーとユビキチン・プロテアソーム系/細胞死/組織の死(壊死)/死後変化)

第4章

細胞の適応と分化異常(萎縮/肥大と過形成(増生)/化生/異形成)

第5章

細胞増殖と組織の再生と修復(細胞増殖のメカニズム/幹細胞/細胞外マトリックス/再生/創傷治癒/線維化,瘢痕形成)

第6章

循環障害(血液循環障害/水腫/ショック)

第7章

炎症(炎症の概念/炎症における組織変化/炎症細胞/急性炎症と慢性炎症/炎症の命名法と形態学的分類/炎症の全身的影響)

第8章

免疫病理(免疫系と免疫応答/炎症のメディエーター/サイトカインネットワーク/アレルギー(過敏症)/移植免疫とMHC/自己免疫疾患/免疫不全症候群)

第9章

腫瘍(腫瘍の定義/分類と命名/腫瘍学で用いられる特殊な用語/肉眼的にみた腫瘍の形と性状/組織学的にみた良性腫瘍と悪性腫瘍/転移/腫瘍の宿主への影響/腫瘍免疫/腫瘍の原因/腫瘍の種類)

第10章

染色体,遺伝子および発生の異常(原因/奇形の発生様式/奇形の分類)

第11章

環境性疾患(毒性病理学の基礎)(毒性病理学の概念と研究手法/原因別特徴)

第12章

感染病理(感染症の分類/宿主寄生体関係/病原体の傷害発生機序と宿主の防御機構/感染に対する宿主反応/感染症の病理学的診断法/動物感染症関連の法規)

第13章

病理学的研究法(組織学的研究法/免疫染色/超微形態学的研究法/分子病理学的研究法/ホルマリン固定材料を用いた研究手法)