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動物病理学各論 第3版

表紙見本写真

日本獣医病理学専門家協会

定価 11,000円 (本体 10,000円+税)

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北海道 1,298円 / 青森・秋田・岩手 968円 / 宮城・山形・福島 858円
関東・信越・北陸・静岡・愛知・岐阜・三重 858円
京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫 968円
中国・四国 1,078円 / 九州 1,298円 / 沖縄 1,507円

・ISBN:978-4-8300-3280-6 (2021年3月 発行)

・頁:528

・判型:B5判・ソフトカバー

・『動物病理学各論 第2版』を全面改訂
・48名のエキスパートにより解説された最新の情報を網羅
・獣医師国家試験、JCVP会員資格試験に必携の1冊
 
 ここ10年ほどの間に病理診断学の分野にも、Information technology(IT)やArtificial intelligence(AI)の技術が一気に流入してきました。バーチャル・スライドを用いた組織診断、通信速度の向上による円滑かつ正確な遠隔診断、AIを用いた自動診断などが一般的になりつつあります。近い将来にはAIによる病理組織診断が実現しているかもしれません。
 あくまでも私見ですが、AI病理診断は、経験を積んだ病理医がいない状況において、診断のアAシストとして大きな効果が期待できます。また、病理医が組織観察を行う際には、どうしても避けることができない「見逃」が起こりえます。例えば、標本の隅にある小さな血管に癌細胞がわずか数個のみ存在するような場合、癌細胞を「見逃し」てしまうことがあります。AI診断では、このような「見逃し」はありません。一方、得られた病理所見や文献情報だけでは確定診断ができない場合がありますが、そのような場合、病理医は自らの経験や臨床事項などを踏まえて総合的に診断します。このような診断する力を決定しているのが「診断センス」だと思います。そして、病理医としての経験が「診断センス」を磨き上げていることは確かです。「診断センス」を備えたAI病理診断システムの開発には、まだ相当の年月が必要なのではないでしょうか。
 「診断センス」とは、多くの症例を経験することで培われた確固とした診断の技術と考え方です。診断の考え方は、すなわち「診断哲学」です。病理学徒は、病理学の教科書を読み通すことで、執筆者や編集委員の「診断哲学」を理解し、自らの哲学を育むことができると思っています。(「序」より一部抜粋)
電子書籍版(PDF版):『VarsityWave eBooks』専門書学習書コーナーにて販売中です。

略目次

第1章

循環器(心臓/血管およびリンパ管)

第2章

血液および造血器(骨髄と血液/リンパ節/脾臓/胸腺/ファブリキウス嚢/そのほかの重要な造血器系疾患)

第3章

体腔(胸腔,胸膜/腹腔,腹膜)

第4章

呼吸器(鼻腔,副鼻腔/喉頭,気管/気管支,肺/喉嚢/気嚢)

第5章

消化器(口腔,咽頭/唾液腺/扁桃/歯/食道,そ嚢/胃/腸/肝臓/胆嚢,胆管/膵臓)

第6章

泌尿器(腎臓/尿管,膀胱,尿道)

第7章

生殖器(精巣,精巣上体,精管,陰嚢/副生殖腺(精嚢腺,前立腺,尿道球腺)/陰茎,包皮/卵巣/卵管/子宮/胎盤/子宮頚管,腟,陰門/乳腺)

第8章

神経(脳/脊髄/末梢神経)

第9章

感覚器(眼/耳)

第10章

内分泌器(総論/下垂体/甲状腺/上皮小体/副腎/そのほかの内分泌器)

第11章

運動器(骨/関節,腱/骨格筋)

第12章

外皮(皮膚)