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■【寄稿】文化としての獣医学!を再び

2025-09-08 18:11 掲載 ・2025-09-08 19:57 更新 | 前の記事 | 次の記事

浅川満彦(酪農学園大学 名誉教授)

連絡先 mitsuhikoasakawa(アットマーク)gmail.com

2024年6月から今日まで朝日カルチャーセンターで講義をしている。いずれも同新宿校での遠隔形式、各回60分あるいは90分間の講座で、以下計6タイトルを行った(当該講座を複数回で構成された場合、括弧内に回数併記)。

  • 野生動物と人間社会-法獣医学の視点から
  • 寄生虫は今も―その不思議と人びとの関係(全3回)
  • 野鳥のお医者さん―救護・保護どちらが大事?
  • 野生動物をまもる感染症
  • 震災と野生動物-ヒト・飼育動物・自然への二次的健康被害等を予防するために
  • はじめての獣医学-様々な職を支える学び(全3回)

現在、次の2件が告知中である。是非、ご参加を検討いただきたい。

著者には獣医学を文化・教養に昇華させる野望がある。今般のカルチャーセンターでの様々な講座依頼はそれに一歩近づく絶好の機会と捉えている。ところで、その30年前の宣言(浅川 1997)が載った日本獣医師会誌特集号にDOIが付され、PDFが容易に入手されることをつい最近知った(「特集:日本獣医師会雑誌発刊50年記念企画-あなたの提言」)。

私の拙稿はその特集末の頁にある「読者の声」に掲載されている。題名は「文化としての獣医学」。ぜひ一瞥願いたい。

これを出した時、「獣医なんて切った張ったの領域・稼業、そんな高尚なもんじゃねえ!」と学位論文主指導教員(故人)にとても叱られた。しかし、獣医学の肝心な部分は今、人文社会系含め多種・多様・多数の異分野を貪欲に取り込み、ワンヘルスの生物科学に変容しつつある。これは知的興奮を惹起するような日本の文化(公共知)になろうとしていると思う。私はこれに対し「サバイバルの文化」として呼びならわしている(上記講座一覧にも一番後に)。現にその内容をカルチャーセンター(文化教室)で一般の人々の前で語ろうとしている。

なお、10月31日の「動物の「生」自認」はこちらのメディアで掲載いただいた以下の拙稿を底本に行う予定である。

特に「大地と獣」では画像未使用であった。興味を持っていただいたのなら、ぜひ、講座を聴講されてはいかがでしょう。画像をふんだんに使用しています(笑)。