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農林水産省は2020年3月6日、省内会議室で「令和元年度獣医事審議会第5回計画部会」を開催した。議題は「獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針」の策定等。
2018年9月7日の獣医事審議会で農林水産大臣が同会に諮問した基本方針の策定が大詰めを迎えている。
3月6日の審議会では、基本方針案の全文が示され討議された(https://www.maff.go.jp/j/council/zyuizi/index.html)。討議を経てまとめられた案は3月10日にパブリックコメントのWebページに掲載され、意見が集められている(https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003077&Mode=0)。意見を出せる期間は3月17日まで。
その後、3月27日に第6回計画部会が行われ、答申案が決着する。
§「獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針」の案の構成
第1 獣医療の提供に関する基本的な方向
- 近年の獣医療を取り巻く情勢の変化について
- 基本方針の策定に当たっての留意事項
- 産業動物臨床分野及び公務員分野における獣医療の確保
- 小動物分野における獣医療の確保
- 獣医療に関する技術開発
- その他重要な事項
第2 診療施設の整備及び獣医師の確保に関する目標の設定に関する事項
- 診療施設の整備に関する目標
- 獣医師の確保に関する目標
第3 獣医療を提供する体制の整備が必要な地域の設定に関する事項
第4 診療施設その他獣医療に関連する施設の相互の機能及び業務の連携に関する基本的事項
- 組織的な家畜防疫体制の確立
- 診療施設・診療機器の効率的利用
- 獣医療情報の提供システムの整備
- 衛生検査機関との業務の連携
- 診療効率の低い地域に対する診療の提供
- 産学官が連携した研究開発
第5 獣医療に関する技術の向上に関する基本的事項
- 臨床研修
- 高度研修
- 地域の実情に応じた研修
- 生涯研修等
第6 その他獣医療を提供する体制の整備に関する重要事項
- 行政分野において適切に獣医療が提供できる体制の整備
- 飼育者の衛生知識の啓発・普及等
- 広報活動の充実
- 診療施設の整備
研修体制の体系的整備、小動物分野でのチーム医療や地域医療、人工知能(AI)の活用などが盛り込まれ、One Healthにも触れている。
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