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■獣医事審議会 議論進む

2019-09-05 17:52 | 前の記事 | 次の記事

会議の冒頭にて

 農林水産省は、2019年9月3日、同省内会議室で「令和元年度獣医事審議会第3回計画部会」を開催した。

 今回の計画部会では、2018年10月17日から2019年7月23日までに実施した計画部会で議論された事項・意見をまとめ、それを元に基本方針をとりまめるにあたっての方向性の確認を行った。

 確認された項目は以下の通り。

  1. 産業動物獣医師の確保
    • 学生への働き方
    • 獣医師の処遇改善
    • 女性獣医師等の活躍促進
    • 転職者の産業動物獣医師への誘導
    • 獣医系大学における地域枠の充実
  2. 産業動物分野における診療施設の整備ならびに獣医療関連施設の連携
    • 獣医師、関連施設の連携
    • 経営困難な地域における獣医療の提供
  3. その他(産業動物分野)
    • NOSAIの家畜診療所の位置づけ
    • 獣医学生向け臨床実習における課題
  4. 小動物分野における診療施設の整備ならびに獣医療関連施設の連携
  5. チーム獣医療体制の推進
  6. 女性獣医師の復職支援
  7. 獣医療の現場における人獣共通感染症対策の観点からの保健衛生指導
  8. 専門医制度の構築
  9. その他(小動物分野):AIの発展を想定した活用方策など

 委員の先生方からは「獣医師の不足について、もう少し具体的な数字がでてこないか」、「管理獣医師の位置づけを明確にすべき」、「認定医・専門医の用語を明確にしておくべき」などの意見が出された。

 最後に公益社団法人日本獣医師会と全国農業共済協会からの提案が紹介された。紹介された提案について部会長の砂原和文先生(公益社団法人日本獣医師会副会長、写真上段の右から6番目)は、「基本方針に馴染むものとそうでないものがあろう。事務局で整理、とりまとめをして欲しい」と述べ、部会を締めくくった。

 11月に予定されている第4回計画部会では、基本方針の骨子案の検討、その後2020年1月に基本方針案を検討し、パブリックコメントを経て、2020年3月にはとりまとめを行う予定。

 会議資料・議事録等は下記農林水産省Webページに掲載される予定。
http://www.maff.go.jp/j/council/zyuizi/index.html

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