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東京農工大学は、2020年3月10日、新型コロナウイルスの迅速診断技術の実現に向けてのプレスリリースを発表した(http://www.tuat.ac.jp/outline/disclosure/pressrelease/2019/20200310_01.html)。
同技術の研究開発を行っているのは、東京農工大学大学院工学研究院生命機能科学部門の養王田正文教授、農学部附属国際家畜感染症防疫研究教育センターの水谷哲也教授およびプレシジョン・システム・サイエンス株式会社(PSS社)らで構成するグループ。
研究開発グループでは、従来から重篤感染症水際防止等のためのシステム対策で連携しており、この共同研究成果を元に、PSS社は核酸抽出からリアルタイムPCRを全自動化した「geneLEADシステム」を開発。デング熱、ジカ熱、エボラ熱、西ナイルウイルスあるいはマラリア等に対応できる汎用性の高いシステムとして製品化されている。
今回、同システムを利用してCOVID-19の迅速診断技術の可能性が確認された。
今後は東京農工大学国際家畜感染症防疫研究教育センターとPSS社が、COVID-19を対象とした検査試薬とgeneLEADシステムの反応最適化条件の設定を実施していく。