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動物看護師の認定を行っている一般社団法人動物看護師統一認定機構の機構長に、2019年7月1日、酒井健夫先生が就任した。
「愛玩動物看護師法」が6月28日に公布された直後に(https://buneido-shuppan.com/jvmnews/article/jvm20190827-001)、動物看護師統一認定機構のトップの交代となった。酒井健夫先生は動物看護師統一認定機構の設立時に監事を務めていた。
さる8月1日には、一般社団法人日本動物看護職協会、公益社団法人日本獣医師会、全国動物保健看護系大学協会および一般社団法人全国動物教育協会の主催で「愛玩動物看護師法制定・動物愛護管理法改正記念祝賀会」が東京・明治記念館で開催された。酒井健夫先生は一般財団法人動物看護師統一認定機構の機構長として中締めの挨拶をされ、次のように述べている。
第198回通常国会において、「愛玩動物看護師法」が制定され、また「動物愛護管理法」が改正されました。両法律の制定および改正につきましては、関係団体の長年にわたる強い願いでありましたが、衆参両議院の関連議員連盟ならびに委員会に所属された議員の先生方の多大なるご尽力と、関係省庁の適切なご準備ご指導の賜物であり、心から御礼を申し上げます。
両法案は、愛玩動物の日常生活における環境整備や成熟した社会を構築する上で不可欠であります。今日の愛玩動物の社会における役割は、家族の一員であり、また動物と人の共生社会を一層進化させる上で重要であります。
特に「愛玩動物看護師法」は、農林水産省と環境省による共管法であり、愛玩動物看護師を国家資格と定め、獣医師の指示の下で診療の補助を担当し、名実ともにチーム獣医療の一員として、その役割の発展が期待されます。なお、本法の定めにより申請した機関の中から、愛玩動物看護師の登録と国家試験の実施事務を行う機関が指定されます。
我々の一般財団法人動物看護師統一認定機構は、平成23年に関係団体のご理解とご尽力によって、動物看護師を認定するための教育レベルの向上、全国統一試験の実施と資格認定、知識と技術の高位平準化を図るために設立され、平成28年に法人化され、現在、動物看護師統一認定試験を実施しております。
本機構は、これまで培ってきた経験を十分活用し、現在の取り組みと組織をさらに改善し、指定機関になることを目標に全力で取組んで参る決意を申し上げ、「愛玩動物看護師法」の制定および「動物愛護管理法」改正の記念祝賀会における中締めの挨拶とさせていただきます。
酒井健夫先生プロフィール
日本大学農獣医学部(現生物資源科学部)卒業。東京大学医科学研究所などを経て、1981年に日本大学農獣医学部専任講師に着任。1993年に教授に就任。学部長や副総長などを務めた後、2008年9月から2011年8月までは日本大学総長を務めた。学外でも農林水産省獣医事審議会会長をはじめ多くの要職を務めている。本年6月の任期まで務めていた公益社団法人日本獣医師会の副会長・理事は退任され、現在は同会の顧問となっている。