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■ペットのオンライン初診開始 四季の森どうぶつクリニック

2025-12-17 15:23 掲載 | 前の記事

犬の皮膚科および行動診療に特化した四季の森どうぶつクリニック(愛知県豊明市新栄町、平川将人院長)は、2025年10月31日、おおとね動物病院(群馬県前橋市大利根町、高梨 啓院長)との連携によってオンライン初診受付を開始したと発表した。

これまで、愛玩動物におけるオンライン診療には明確なガイドラインはなかった。2024年12月27日に農林水産省より「愛玩動物におけるオンライン診療の適切な実施に関する指針」が発表されたことにより、オンラインでの初診受付が可能となった。

一方で、専門診療を受けることができても「薬の処方に制限がある」という課題が残り、十分な医療の提供ができる体制は確立されていなかった。

そこで、四季の森どうぶつクリニックは、おおとね動物病院と医療提携し、オンラインで初診診療を行い、薬の処方はかかりつけの動物病院(おおとね動物病院)で行うという協働体制を整えた。

§高梨 啓先生(おおとね動物病院)コメント

平川先生は大学の同級生で、犬の皮膚科・行動診療の名医として全国で知られている先生です。この度、四季の森どうぶつクリニックスキンケアセンターで培われた皮膚科特別診療の治療法を学ぶことで、これまで以上の質の高い医療を提供できることを大変嬉しく思います。犬の疾患の中でも、皮膚トラブルの症例は最も多く、痒みによるストレスが大きいため飼い主様にとって非常に気になる病気の一つですが、その原因は多岐に渡り、一般診療では改善が難しい症例が多く存在します。加えて群馬県内には大学病院がなく二次診療施設の紹介が難しいという側面もあります。そこで豊富な皮膚科治療実績を有する四季の森どうぶつクリニックと医療提携を結び、今後はサポートを受けながら多角的な視点から診断・治療を展開することで当院の皮膚科治療成績を向上し、愛犬の皮膚トラブルを安心して相談できる動物病院として地域の飼い主さんとワンちゃんを救えるよう尽力いたします。

§平川将人先生(四季の森どうぶつクリニック)コメント

当院は、犬の皮膚科特別診療を開始して今年で11年を迎えます。これまで累計10万件の犬の皮膚科診療で培った皮膚科特別診療の知見を、この度おおとね動物病院へ伝授し、今回の提携に至りましたことを大変光栄に思います。現在、提携院は全国に5院ございます。そして今回初めて、双方の動物病院の知見を皮膚科診療に生かす仕組みとして、「初診オンライン診療」を導入いたします。初診は当院でオンライン診療を行い、治療方法を選定、その後の治療はおおとね動物病院にて通院してサービスを受けることができるという画期的なシステムです。今回の提携を通して、1人でも多くの飼い主さんとワンちゃんを救えるよう協力体制を整えていきます。医療は日々進歩しています。10年前には良くしてあげられなかった症状も、今なら良くできるのです。犬の皮膚病は放置しておくと悪化につながり、結果的に大きなストレスになることもあります。今回の医療提携が双方にとって有意義なものとなり、一頭でも多くの皮膚トラブルに悩むワンちゃんの力になれたら嬉しく思います。