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■日豪中韓渡り鳥等保護協定等会議が行われる

2025-12-04 15:02 掲載 | 前の記事 | 次の記事

環境省は、2025年10月31日、「第21回日豪渡り鳥等保護協定会議」「第19回日中渡り鳥等保護協定会議」「第16回日韓渡り鳥保護協力会合」(2025年10月21日~22日、中国・東営で開催)の報告を発表した(参照:環境省「プレスリリース」)。

各国の渡り鳥等の保全施策や調査研究に関する情報共有、日豪、日中、日韓での今後の協力のあり方に関する情報交換が行われ、次回会議(2027年、オーストラリア)までに取り組む事項が確認された。

・日豪中韓4か国全体会合

各国から、前回会議以降に講じた渡り鳥保全施策のほか、渡り鳥に関する新たな調査研究の結果や渡り鳥の保全状況や保全活動等が報告された。日本は「モニタリングサイト1000」による調査結果や高病原性鳥インフルエンザ対策等を報告した。

・第19回日中渡り鳥等保護協定会議

両国から、ズグロカモメ、シギ・チドリ類の現状や保全の取り組み等の報告と情報交換が行われた。日本からは、陸生鳥類の現状と動向について、国際的な議論を踏まえたアジアにおける協力や調査予定を報告した。ツル類の生息状況、高病原性鳥インフルエンザの発生状況の報告、情報交換も行われた。

・第21回日豪渡り鳥等保護協定会議

オーストラリアから、コアジサシの現状と国家回復計画の策定および光害ガイドラインの策定に関する報告があった。日本から、ハリオアマツバメの保護、「モニタリングサイト1000(海鳥)」の結果および日本における野鳥の高病原性鳥インフルエンザの発生状況を報告。

2025年11月にセブ(フィリピン)で開催予定の東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ第12回パートナー会議における関心事項について情報交換が行われた。

コアジサシ、ハリオアマツバメ、シギ・チドリ類等の保護や鳥類のセンシティビティマップ、高病原性鳥インフルエンザ等に関して、情報交換や連携を行っていくことが確認された。

・第16回日韓渡り鳥保護協力会合

日本は、陸生鳥類の現状と動向について、国際的な議論を踏まえたアジアにおける協力や調査予定等について報告。

ズグロカモメ、クロツラヘラサギの保全状況、高病原性鳥インフルエンザの発生状況、ツル類およびガン・カモ類の現状や保全の取り組み等の報告、情報交換が行われた。

高病原性鳥インフルエンザについては、連絡窓口を設定し、迅速な情報交換を図ることを確認。韓国からワークショップ開催について提案があった。日韓渡り鳥保護協定の署名に向けた両国の調整状況が確認された。