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公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)の「年次大会」(2025年11月26日、東京・AP東京八重洲)特別プログラム「One Well-being~動物病院の未来に向けて」において、司会進行を務めた大石太郎先生(やさか動物病院、JAHA理事)は、最後にフロアーの柴内裕子先生(赤坂動物病院名誉院長)に発言を求めた。
柴内先生は、話題に出たペットパスポートを実行している公益財団法人日本ヘルスケア協会においてペット部会を作り、JAHAとともに東京都に働きかけを行っていると述べた。
ペットパスポートは飼い主と愛犬が受験し、合格すると協力店のレストラン、ショップ、アーケード、ホール、乗り物、ホテル等に行けるというもの。合格の犬はバンダナを付け、社会モデルとしてアピールする。犬の「いい子」認定であり、柴内先生は、もっとアピールできるように、バンダナからリードに「きらきら」を付けることを検討していると述べた。
また、スクールドッグを検討している自治体があることも紹介した。落ち着きのない児童が犬がいることで「きちんとしないと」と思うなどの効用もあるとのこと。
また愛玩動物看護師を高齢の動物飼育家庭に派遣させ、清潔な住環境をつくるなどのシステムを公的なものとして構築していくべきとも述べた。
動物の散歩において嫌われるのは排泄問題である。排泄物はペットシートで受け止めるようにしていくべき。動物病院では、帰り際に飼い主にペットシートを渡すなどによって、マナーを推進していって欲しいと述べた。
犬は人の社会で30くらいの仕事を行っている。がんばっている動物に恩返しをしていこうと呼びかけた。