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■スマート農業技術の開発供給実施計画を認定 農林水産省

2025-10-24 17:30 掲載 | 前の記事 | 次の記事

農林水産省は、2025年9月29日、「農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律」(2024年法律第63号)に基づき、事業者から申請された開発供給実施計画について、新たな4認定を発表した。累計47計画の認定となった。

認定を受けた事業者は、金融・税制等の支援措置を受けることができる。

新たに認定された4機関と認定内容の概要は以下の通り。

・学校法人立命館(立命館大学)(申請代表者)

だいこん洗浄選別施設における、葉切り・洗浄設備や選別機へのロボットハンドを用いた整列・位置合わせ作業を行う、自動搬入技術の開発および供給。

  • 生産性向上の効果:
  • 「露地野菜・花き作」の「選別、調製および出荷」のうち「ラインへの自動搬入機等による選別または洗浄作業の省力化に係る技術」により労働時間60%削減に資する技術(だいこんの葉切り・洗浄設備および選別機への整列・位置合わせ作業の労働時間の削減)
  • 活用する支援措置:なし

・ベジタリア株式会社(申請代表者)

施設アスパラガス生産における、収穫・運搬作業および粗選別作業の省力化に資する、サイズ判定機能付きAI搭載自動収穫ロボットの開発および供給。

  • 生産性向上の効果:
  • 「施設野菜・花き作」の「収穫および運搬」のうち「自動収穫機や台車ロボット等による収穫または運搬作業の省力化に係る技術」により労働時間60%削減に資する技術。「施設野菜・花き作」の「選別、調製および出荷」のうち「自動パック詰め機等の選別、調製または出荷作業の省力化に係る技術」により労働時間60%削減または付加価値額20%向上に資する技術(アスパラガスにおける収穫・運搬作業および 粗選別の省力化)。
  • 活用する支援措置:なし

・国立大学法人山梨大学(申請代表者)

ぶどうの外観の品質や糖度、重量およびサイズを自動計測し、熟練を要する等級・規格判定をAIを活用して自動で行う技術と、当該技術を備えた選果ライン装置の開発および供給。

  • 生産性向上の効果:
  • 「果樹・茶作」の「選別、調製および出荷」のうち「自動選果機等の選別、調製または出荷作業の省力化に係る技術」により労働時間60%削減に資する技術(ぶどうの等級・規格判定を自動で行う選果機による選別、調製および出荷作業に係る労働時間の削減)。
  • 活用する支援措置:登録免許税の軽減(会社の設立)

・株式会社アクト・ノード(申請代表者)

養鶏ブロイラー生産等の省力化と生産量の増大に係る、体重推定や生体の状態の数値化、鶏舎環境自動制御等を行うデジタル統合型養鶏生産管理システムの開発および供給。

  • 生産性向上の効果:
  • 「畜産・酪農」の「飼養管理」のうち「画像センシング等による発情・疾病検知等の生体情報取得の省力化に係る技術」により労働時間60%削減に資する技術等(畜産・酪農における飼養管理に要する労働時間等の削減)。
  • 活用する支援措置:なし