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■名古屋市獣医師協同組合 スマートフォン無料アプリ「FAV(ファボ)」始動

2025-09-08 19:48 掲載 ・2025-09-08 23:35 更新 | 前の記事 | 次の記事

名古屋市獣医師協同組合は、同組合が監修したスマートフォンアプリ「FAV(ファボ)」をリリースした。無料でダウンロードできる。

飼い主の「日常の楽しみ」や「もしもの備え」をサポートし、また「うちの子データ」の登録など、動物病院の日常診療に役立つ機能もある。同組合の会員動物病院が飼い主に勧めると、ほぼアプリを導入されるとのことで、9月4日現在で、登録数は1万件を超えている。

§主な4つの機能

  • お散歩MAP
  • 近隣のペットOKの施設を検索可能。名古屋市獣医師協同組合 組合員の動物病院も検索できる。
  • ペット個体情報管理
  • ワクチン記録など「ペット情報」を一元管理。
  • コミュニティ
  • 地域の飼い主同士が安心して交流できる場。炎上や誤情報の心配が少なく、落ち着いて情報交換できる。
  • 防災MAP
  • まずは名古屋市から。自治体と連携し同行避難ができる避難所が地図でわかる。

§連携機能

FAVは今後、次の機能との連携を予定している。

  • 感染症予防対策
  • ワクチンやダニ予防など、ペットと飼い主の健康を守るための大切な情報を「バウパトロール運動」と連携して行っていく予定(現在準備中)。
  • 全国自治体との連携
  • ペットと同行避難できる施設を随時MAPに掲載する予定
  • 各企業とのコラボレーション
  • ペットを通じて様々な企業との連携を図り、ペットと共生するための啓発活動をすすめる。

「FAV」は、便利な機能に加えて、「バウパトロール運動」と連携していくことが大きな特徴となる。「バウパトロール運動」では、飼い主にダニ予防や狂犬病をはじめとする各種ワクチン接種の重要性の啓発や予防のための実践を行っており、動物が感染症にかかるリスクや人の公衆衛生上のリスクの軽減を図っている。これは日常のみならず、発災時のペット同行避難における公衆衛生上の懸念をなくしていくことにもつながり、愛知県内では、防災上の観点から「FAV」の導入を検討している市もある。

「お散歩MAP」には、動物病院のみならずドッグランやドッグカフェなどの協力ペット関連施設もマッピングされており、その数を随時増やしている。また名古屋市内だけでなく、名古屋市外の愛知県・岐阜県・三重県内にある約200の名古屋市獣医師協同組合協力会員の動物病院のマッピングも掲載されている。地図自体は全国地図であり、東京を含む関東圏でもマッピングが進んでいる。

8月30日、31日に名古屋コンベンションホールで行われた「令和7年度中部地区獣医師大会・獣医学術中部地区学会」では、名古屋市獣医師協同組合は展示ブースで「FAV」のことを広報した。反響は大きく、その場でアプリをダウンロードする先生方や興味を示す自治体職員もいた。

名古屋市獣医師協同組合は、自治体や獣医師会などの「FAV」への参画にはオープンであり、全国に広がって欲しいと考えている。

  • アプリへの参画等の問合せ:名古屋市獣医師協同組合 梶川様
  • Tel 052-264-9382 Email info@nvcs1122.com