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エゾウィン株式会社は、2025年7月16日、野生鳥獣対策DXソリューション「クマハブ」が、北海道・標津町におけるヒグマの緊急出動時に活用され、ハンターの安全確保と迅速な駆除活動に貢献したと発表した。「クマハブ」は、市街地に出没するクマへの対策を強化し、住民の安全を確保するために設計された。デジタル技術が、経験豊富なハンターの持つ技術と判断を効果的に支援できるという好例となった。
「クマハブ」は、市街地などにおけるクマ出没時の複雑な課題を解決するために開発された、野生鳥獣対策の統合ソリューション。
クマ出没時には、自治体、警察、ハンターなど多数の関係者が関わるが、それぞれが独自の無線システムで通信するため、組織を横断したリアルタイムな情報共有が極めて困難である。
「クマハブ」は、この「縦割りの壁」を解消する。高精度GPSロガーと情報共有ソフトウェア「レポサク」、専用タブレットなどをパッケージで提供。これにより、関係者全員が手元のスマートフォンやタブレットで、出動したハンターやクマの目撃地点といった重要な情報を、1枚の地図上でリアルタイムに共有できる体制を構築する。
・使用当日の対応概要(タイムライン)
- 16:56 標津町川北エリアにヒグマが出没したとの連絡が入り、即座に関係各所へ情報共有。「クマハブ」を起動し、ハンター2名が現場へ。
- 17:13 現場に到着したハンターは、互いの位置を「クマハブ」の地図上で常に確認しながら、慎重にヒグマを追跡。周囲の安全を確保しつつ、最適な位置取りで張り込みを開始。
- 17:20 ハンター同士が互いの射線や立ち位置を正確に把握した上で、安全を完全に確保し、2頭のヒグマを駆除。出没覚知からわずか36分での、迅速な対応完了となった。
今回の事例では、出動した2名のハンターが、それぞれのスマートフォンで「クマハブ」の地図画面を共有。これにより、「相方が今、どの位置にいるのか」「自分は、どう動くべきか」という、最も重要でかつ把握が難しい情報を、一目で、そして正確に理解することができた。
リアルタイムな位置情報の共有が、ハンターの皆さんが持つ長年の経験と卓越した技術を最大限に活かすための、いわば「第3の眼」として機能。安全な距離と位置関係を保ちながら、確実な包囲網を形成するという、的確なチームワークを可能にした。
自治体職員は、「現場に配置した直後、お互いの位置は経験と無線連絡で頭の中で想定はできていたものの、航空写真とお互いの位置関係が見れるクマハブで確認することで、再確認することができた。平日のヒグマ対応では、対応人数も限られ、少ない人数で対応に当たることが多い。また、ヒグマの繁殖期となる7月は、多くのヒグマが活動し、オスヒグマから逃れようとする当歳仔を連れた親子グマも頻繁に出没する。一方、草木が生い茂るこの時期は、ヒグマの移動経路となる沢筋や防風林など、見通しが効かず、追い払いや捕獲作業に特段の注意が必要となる。現場を指揮するハンターや自治体職員には、クマハブのような周辺画像と関係者の位置関係が瞬時にわかるツールは、大きな手助けとなるであろう。」とコメントしている。
- 自治体等からの問合せ:
- エゾウィン株式会社Webサイト「問合せフォーム」
製品の詳細や、現場の課題に合わせた具体的な活用方法の提案、導入にあたっての国の鳥獣被害防止総合対策交付金等を活用した費用負担の軽減など