JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■農研機構がベンチャー企業「農研ワンヘルス株式会社」を設立 乳酸菌コレクションを活かした食による健康長寿の推進を

2025-08-21 15:38 掲載 | 前の記事 | 次の記事

代表取締役 大池秀明 先生

農研機構は、2025年4月、ベンチャー企業の「農研ワンヘルス株式会社」を設立した。代表取締役には農研機構畜産研究部門 上級研究員の大池秀明 先生が就任した。

農研機構は、約30年にわたり乳酸菌の収集と健康に関する研究を進めており、公的コレクションとして世界最大規模の約6,000菌株の乳酸菌コレクションを保有している。乳酸菌は、難聴・認知症予防や免疫機能の活性化、ストレス軽減など、健康維持に対する機能性の研究が進んでおり、食品や家畜飼料など様々な産業での活用が期待されている。

設立された農研ワンヘルス株式会社は、7月1日に営業を開始した。同社は農研機構の乳酸菌コレクションから、新世代乳酸菌を多数選抜し、個々にフィットする乳酸菌を提供する事業(乳酸菌原末販売、ペットケア、アスリート支援など)を展開する。

  • 設立日:令和7年4月9日
  • 所在地:茨城県つくば市池の台2番地
  • 農研機構 池の台事業場研究棟内
  • 事業内容:個別化乳酸菌の提供・ヘルスケアフードの開発・ヘルスケア関連検査サービスの提供等

農研機構は、「農研機構発ベンチャー企業に対する出資等及び支援の実施に関する規程(2021年3月30日制定)」に基づき、職員によるベンチャー企業の設立を推進している。また、農研機構が開発した研究成果の普及や社会実装を行うベンチャー企業に対して、研究施設や設備の貸し付け、特許の実施許諾における優遇措置などの支援制度を設けている。

農研ワンヘルス株式会社は、同制度を利用した農研機構職員による第2号農研機構発ベンチャー企業となる。