JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■獣医師による保護猫・保護犬の保護・譲渡活動に補助金を支給する新制度「医療チケット」がスタート 一般財団法人どうぶつ福祉a-hands

2025-08-21 15:27 掲載 | 前の記事 | 次の記事

「医療チケット制度」

協力動物病院での保護動物の保護の様子。右の上段中写真は活動中の宮下めぐみ先生

一般財団法人どうぶつ福祉a-handsは、2025年8月20日、新たに「医療チケット制度」を本格的に運用すると発表した。同法人は、獣医師の専門性を活かし、保護動物の保護・譲渡活動を支援している。

「医療チケット制度」は、全国の協力動物病院を対象に、保護動物の医療費や人件費などに対して一律3万円を助成する支援策。

保護活動では、動物病院がワクチン接種、避妊去勢手術、ウイルス検査などの医療行為を自己負担しているケースも多く、継続的な活動には経済的・人的な負担が伴う。

同制度では、それらに対しての支援による「獣医師の医療的支援による保護動物の生活の質の向上」により保護活動の持続可能性を高め、さらに「里親希望者に向けた明確で信頼できる情報の提供」や「地域と動物病院をつなぐ新たな社会的支援のかたち」を推進することで、誰もが安心して保護動物を迎えられる社会になることを目指す。

§医療チケット制度概要(2025年8月現在)

  • 対象:a-hands協力動物病院
  • 補助額:一律30,000円(保護動物1頭以上において期間中に1病院につき1回まで)
  • 対象費:対象の保護動物に対する医療行為(ワクチン、避妊去勢、検査、駆虫等)、消耗品(食事・ペット用シーツ等)、人件費
  • 申請方法:マッチングサイトへの保護動物の掲載後、a-hands公式サイトよりオンライン申請
  • 詳細:「医療チケットについて

代表理事の宮下めぐみ先生は、「保護どうぶつを迎えることは不安や心配なことだけではなく、安心して楽しく期待に満ちた体験となるように、獣医師として、医療の安心と譲渡の信頼性を動物福祉の視点から支えていきたいと考えています。どうぶつとの暮らしにはたくさんの幸せな時間があります。一人でも多くの方にどうぶつとの暮らしを体験してほしいです。」とコメントしている。