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■動物看護師の動物愛護・適正飼養分野での活躍に向けて

2025-05-20 17:27 掲載 | 前の記事 | 次の記事

合同会合の様子。右は座長の西村亮平先生(東京大学名誉教授)

一般向け啓発ポスター「知っていますか? 国家資格 愛玩動物看護師」

環境省と農林水産省は、2025年3月28日、農林水産省の会議室で「令和6年度第3回獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会 愛玩動物看護師小委員会(合同会合)」を開催した。

第3回愛玩動物看護師国家試験の報告、新たに実施された愛玩動物看護師現況調査のまとめ、動物愛護・適正飼養分野における愛玩動物看護師活躍推進、卒後研修についての討議があった。

動物愛護・適正飼養分野における愛玩動物看護師が活躍していくためには、公務員として動物愛護管理行政に登用されることが肝要となる。今回、都道府県、政令市、中核市の129自治体での実態調査が行われその結果が発表された。

常勤での愛玩動物看護師採用は残念ながらゼロであったが、今後採用を「模索している」と回答した自治体は複数あった。会計年度採用をしている自治体は14あり、4名の愛玩動物看護師を採用している市もあった。今後、自治体の個別のヒヤリング調査などが行われる予定。

自治体のみならず、ペットショップや製薬会社、動物園等での採用を推進していくために、両省では就業啓発のためのパンフレット「国家資格 愛玩動物看護師 動物のそばで、人のそばで。もっと広がる活躍の場。」と、飼い主を含めて一般向けのポスター「知っていますか? 国家資格 愛玩動物看護師」を作成した。今後はより具体的な市場調査を行い、広報戦略も練られる。

この合同会議の委員は以下の通りで(敬称略)、小田民美先生と山川伊津子先生が新たに着任した。

  • 浅野明子(高木國雄法律事務所 弁護士)
  • 磯部 哲(慶応義塾大学大学院法務研究科 教授)
  • 市川陽一朗(公益社団法人千葉県獣医師会 会長)
  • 小田民美(一般社団法人日本動物看護学会 理事)
  • 佐伯 潤(公益社団法人日本獣医師会 動物福祉・愛護担当職域理事)
  • 長田三紀(元 全国地域婦人団体連絡協議会 事務局長)
  • 中山裕之(東京大学名誉教授)
  • 西村亮平(東京大学名誉教授)
  • 山川伊津子(ヤマザキ動物看護専門職短期大学 教授)
  • 横田淳子(一般社団法人日本動物看護職協会 会長)