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酪農学園大学は、2024年12月13日、ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証を取得したと発表した(参照:酪農学園大学プレスリリース「ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証を取得」)。
EAEVEによる評価は、第三者機関による認証評価であり、本学の獣医学教育が国際的な水準にあり、国際通用力のある獣医師を養成できると認められたことになる。
日本はアソシエイトと位置づけられ、これで以下の3つ、5大学の獣医学教育が認証されたことになる。
- VetJapan South, Yamaguchi University & Kagoshima University(山口大学と鹿児島大学)
- VetNorth Japan, Hokkaido University School of Veterinary Medicine and Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine(北海道大学と帯広畜産大学)
- Rakuno Gakuen University(酪農学園大学)
酪農学園大学は日本の私立大学では初の認証となる。またアジア地域では、ヨルダンのVEE of the Jordan University of Science and Technologyと、タイのVEE of the Chulalongkorn Universityが認証されている。
酪農学園大学は、2018年よりEAEVE取得への取り組みを開始した。EAEVEでは、学生が卒後1日目の能力(Day One Competencies)の保証が求められることから、動物愛護および管理に関わる3Rsの思想を反映し、動物に携わる前にモデルやシミュレーターで事前訓練が可能な「スキルスラボ」(参考:JVM NEWS 2024-09-19「獣医学教育への動物代替法導入 着実に進む 日本獣医学会」)の整備を進めつつ、EAEVE対応として附属動物医療センターの改修を進めてきた。
また、少人数によるHands On実習やクリニカルローテーションに対応したカリキュラムを2021年度からスタートさせるとともに、多様な動物種の臨床症例数の確保に努めてきた。
2024年12月20日には、今回の認証取得に関しての発表会とスキルスラボと附属動物医療センターの施設見学会が行われる。
- 参考:酪農学園大学Webサイト「ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証取得と獣医学教育改革への取り組み」