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第167回日本獣医学会学術集会が、2024年9月10日~13日、帯広畜産大学で開催された。学術集会長は同大学の古林与志安先生が務めた。5年ぶりの対面開催で、9月12日16時時点で参加者は約1350名に及んだ。
今回のメインテーマは「地球規模課題に挑戦する獣医学」で、司宰機関企画として、「口蹄疫再考」と「地球温暖化による節足動物媒介感染症のリスク拡大」のシンポジウムが行われた。
また特別企画として市民公開講座「動物も人とともに幸せに暮らそう!~犬猫、馬と明るい未来を目指して~」が、9月11日18:00~20:00に、JR帯広駅前にある「とかちプラザ」のレインボーホールで行われた。
その他、各分科会での優秀発表賞候補演題や一般演題の発表のほか、多くのシンポジウム等が行われた。
9月11日午後には、2024-2025年度の日本獣医学会各賞授賞式と受賞者講演が行われた。
受賞者、受賞テーマは以下の通り。
§越智賞
- 鳥インフルエンザウイルスの病原性獲得および宿主域決定因子に関する研究
- 伊藤壽啓先生(鳥取大学)
§日本獣医学会賞
- One Healthへの貢献を目指した、野生動物を対象とした生理・生態学的研究
- 下鶴倫人先生(北海道大学)
- 動物の神経疾患の病理学的研究
- チェンバーズ ジェームズ先生(東京大学)
§獣医学奨励賞
- 牛の体外・体内発育卵胞による卵胞機能障害の病態生理学的研究
- 坂口謙一郎先生(岐阜大学)
- Type 2A protein phosphataseを標的とした抗がん戦略構築に向けた基礎的研究
- 藤原信行先生(岡山理科大学)
- アフリカの動物が保有するウイルスの探索および性状の解明
- 播磨勇人先生(東京農工大学)
- 薬剤耐性菌に対するバクテリオファージ感染機構の解析とその治療応用に関する研究
- 藤木純平先生(酪農学園大学)