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環境省は、2024年6月17日、第55回ガンカモ類の生息調査結果の速報を発表した(参照:環境省報道発表「第55回ガンカモ類の生息調査(全国一斉調査)結果」)。
調査は2024年1月14日を基準日とした前後1週間に実施され、全地点(全国約8,600地点の湖沼等)のうち約6,400地点でガンカモ類が観察され、そのうちハクチョウ類は約620地点、ガン類は約150地点、カモ類は約6,300地点で観察された。
全国での観察数は、ハクチョウ類(4種)約7万2,600羽、ガン類(8種)約26万200羽、カモ類(32種)約159万4,400羽で、総数は約192万7,400羽であった。
・ハクチョウ類
ハクチョウ類の観察数は、10年前(2014年)と比較すると約3%(約1,900羽)増加していた。今期の調査では新潟県、宮城県、山形県の3県の観察数で、全国の観察数の約64%を占めていた。
・ガン類
ガン類の観察数は、10年前と比較すると約40%(約7万4,500羽)増加していた。観察数の多い2種の個体数を前年と比較すると、ガン類の約94%を占めるマガンが約17%(約5万1,700羽)減少、約4%を占めるヒシクイが約41%(約3,100羽)増加していた。
・カモ類
カモ類の観察数は、10年前と比較すると約2%(約3万2,400羽)減少していた。観察数が10万羽を超えた県は、茨城県(約14万5,200羽)、千葉県(約14万1,500羽)、滋賀県(約11万3,800羽)、島根県(約12万4,200羽)であった。カモ類のうち観察数の多い上位6種の個体数を前年と比較すると、マガモが約8%、カルガモが約5%、コガモが約10%、オナガガモが約6%、ヒドリガモが約3%、スズガモが約9%減少していた。
- 詳細:環境省生物多様性センター「ガンカモ類の生息調査」