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■介助犬フェスタ2024の開催記

2024-05-28 13:17 | 前の記事 | 次の記事

当日は多くの介助犬ユーザー、ボランティアが集まった

上:ステージでの介助犬デモンストレーションの様子/中:『介助犬と!車椅子&トレーニング体験』の様子/下:『ツインバスケ』の様子(協力:岐阜エクスプレス)

募金活動を行う、介助犬サポート大使の安藤美姫さん

社会福祉法人日本介助犬協会は、2024年5月24日、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)地球市民交流センターで5月18日に開催した「介助犬フェスタ2024」の開催記を発表した。同協会を支援している企業・団体やボランティアのほか、一般の方や愛・地球博記念公園に遊びに来られた人など約2,000人が参加した。

介助犬は、手足に障がいのある肢体不自由者をサポートする。落としたものを拾う、転倒時などの緊急時の連絡手段の確保として携帯電話を持ってくる、靴や靴下を脱がせる、など障がい者のニーズに合わせて介助作業を行う。全国には現在58頭(2023年10月現在)が活動しており、盲導犬・聴導犬とともに身体障害者補助犬として、障がい者の自立や社会参加を促進する存在となっている。

発表された「介助犬フェスタ2024」開催記を以下に紹介する。

ステージでは、補助犬3種(介助犬・盲導犬・聴導犬)のデモンストレーションを見ることができ、補助犬の理解を深められた。また、実際に介助犬と暮らしている使用者がステージに登壇し、トレーナーと対談する中で介助犬に手伝ってもらっていることや介助犬と暮らして変わったことなどを話した。

ステージ以外では、車いすに乗って介助犬訓練犬に合図を出すトレーニング体験や車椅子バスケットボールの1種であるツインバスケの体験などの体験コンテンツも定員が埋まるほど多くの参加があった。また、2024年4月から義務となった合理的配慮に関する展示紹介などが行われた。見るだけでなく実際に自ら体験することで介助犬の必要性や障害について学ぶ機会となった。

また、会場には介助犬サポート大使を務めるプロフィギュアスケーター安藤美姫さんも来場し、介助犬の育成普及啓発活動のための募金活動に参加し、来場者へ「皆さんが支援することで助かる人はいるので、一緒に介助犬を応援しましょう」と支援を呼びかけた。

介助犬フェスタ2024の実行委員長は、「5年ぶりの現地のみでの開催だったが多くの人と犬に参加してもらえて、皆さんと対面で会えることができて良かった。今回のフェスタで一人でも多くの人に介助犬を知るきっかけになっていたら嬉しい。」とコメントしている。