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■ベーリンガーインゲルハイム「獣医学奨学プログラム」を日本でも展開

2023-12-20 14:00 | 前の記事 | 次の記事

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社は、2023年12月18日、獣学生を支援する「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム」を2024年度より日本でも正式展開すると発表した。

このプログラムは、獣医学生に対して、主に北米の獣医大学に夏季約3か月間の留学をサポートするもの。海外の獣医大学の研究室で実践的なバイオメディカルの研究に触れる機会を提供する。この留学経験により、獣医学生が獣医学サイエンスへの関心を深め、将来の可能性や選択肢を広げてもらうことを目的としている。

案内や募集は全国17の全ての獣医大学を通じて行われる。

「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム(Boehringer Ingelheim Veterinary Scholars Program: BIVSP)」は、1989年に設立された。内容や対象は年々拡充し、現在は、北米の約40の獣医大学が夏季留学を受け入れ、米国、カナダ、フランス、オランダ、ドイツ、西インド諸島など40校以上の獣医大学が学生を送り出すまでになっている。これまでに同プログラムを通じて支援した獣医学生は累計4,000名以上にのぼる。

日本では、2023年度にパイロットとして初運用し、その結果〔ベーリンガーインゲルハイム獣医学奨学プログラム(BIVSP)体験レポート〕を踏まえて、2024年度よりの正式導入が決定した。

2023年度に日本から米国・コロラド州立大学に夏季留学した宮崎大学農学部獣医学科4年の重橋あかりさんは、「海外で学んで新たな世界を知り、日本の獣医療の強みにも改めて気づき、自信が持てるようになりました。これが、私にとって一番大きなことでした。これから獣医学生としてさらに学び、5年生以降は研究室にも正式に配属されたらさらに研究を深めていきたいと思います」と話している。

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン 代表取締役社長の長谷部裕之氏は、「夏季の留学経験により、最先端のバイオメディカルを経験いただき、そしてグローバルな研究者ネットワーク構築の機会をご提供できることを嬉しく思います。動物と人の健康に寄与する企業として、日本の若手サイエンティストを支援することで、世代を超えて科学や獣医学の発展に寄与してまいります」と述べている。