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■ペット産業界と全国の動物保護施設をつなぐ国内初の取組みの「PET LIFE SUPPORT」プロジェクト開始

2022-12-23 17:50 | 前の記事 | 次の記事

「PET LIFE SUPPORT」の流れ

一般社団法人ペットフード協会(会長 児玉博充 氏)と、一般社団法人 全国ペットフード・用品卸商協会(会長 高橋一彦 氏)は、2022年12月20日から、環境省協力のもと、国内初のプロジェクト「PET LIFE SUPPORT」の試験運用を神奈川県内の5拠点で開始した。「PET LIFE SUPPORT」は、保護犬などの救える「命」の問題と返品・廃棄を減らすペットフードロスの課題を相互に解決するプロジェクト。5拠点は、神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市の各動物愛護センター、相模原市生活衛生課。

保護犬猫の譲渡など、ペットの「命」をつなぐ活動が社会課題となっている。一方、持続可能な開発目標のSDGsでも大きなテーマとして掲げられている「フードロス」は、ペット産業界も例外ではなく、ペットフードの年間総出荷量60万トンのうち、賞味期限を迎えることによる廃棄、それに伴う廃棄費用が大きな課題となっている。この廃棄の問題を資源に変え、ペット産業界として社会へ一層貢献し、「日々保護される命」と「日々廃棄される物資」の架け橋となるため、同プロジェクトが発足した。メーカーや卸商社から発生する廃棄せざるを得ないペットフードや用品を、都道府県・政令指定都市の動物愛護管理担当部局およびこれと連携している保護団体等へ効率よく届ける新たな取組みとなる。

「PET LIFE SUPPORT」は、メーカー・卸商社が支援する賞味期限の近い商品情報を登録し、データ上で商品を管理する。また、支援先となる動物保護施設は、事前に「PET LIFE SUPPORT」サイトに登録し、マイページから希望のフード・個数の依頼を行い、対象商品を受け取る。商品の配送料はメーカーが負担し、ヤマト運輸が動物保護施設に配送する。さらに、クレディセゾンのカード会員が、子猫や子犬用のミルクをカードのポイントやクレジットカード払いで購入し、動物保護施設に寄付できるスキームも加わり、一般生活者も同プロジェクトに参加することで、支援先の需要への対応力をさらに強化する。

 今後は、さらなる支援を加速させるため、順次全国エリアに拡大していく予定。「PET LIFE SUPPORT」は、多くのペットフードやペット用品メーカー、卸・商社や他企業、環境省・自治体とつながることで、ペット産業界として保護犬猫の問題に向き合い、豊かで活力ある“人とペットの共生社会”の未来をサポートしていく。