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■ウィンドウレス豚舎での咳音検知・豚舎環境モニタリング「SoundTalks」の検証開始

2022-09-08 13:58 | 前の記事 | 次の記事

「SoundTalks」モニター(検知器)設置状況

東日本電信電話株式会社神奈川事業部、株式会社ビオストックベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社有限会社臼井農産は、2022年8月29日、8月より咳音検知および豚舎環境の温湿度をモニタリングするシステム「SoundTalks」のウィンドウレス豚舎での運用を開始したと発表した。

NTT東日本、臼井農産およびベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは、2021年11月より1年間の予定で、開放型豚舎を対象フィールドとして、「SoundTalks」を活用し、リアルタイムで豚舎の環境や飼育豚の咳音を遠隔でモニタリングする実証実験を実施している。

ウィンドウレス豚舎はその密閉性により、農場環境によっては屋外からや部屋間での無線電波の疎通が難しいという点があったが、ビオストックの畜産・酪農分野におけるICTソリューション導入ノウハウを活用しウィンドウレス豚舎内の通信品質を確保できたことから、この度の実証実験の実施となった。

臼井農産でのフレッツ回線が引き込まれている事務所から、最も距離が離れているウィンドウレス豚舎まで、直線で約75mの距離があるが、ビオストックによる「農場・牧場・畜舎向け無線LAN」構築ノウハウを活用して、現地事情に適したWi-Fi機器・通信方法を採用することで通信品質を確保。

その通信を利用して、監視カメラ18台によりウィンドウレス豚舎(3棟)内を遠隔監視し、そのうち1棟は「SoundTalks」モニター5台による咳音検知と温湿度モニタリングも併せて行い、離乳豚の健康維持を図るとともに、農場の生産性向上・出荷品質向上に取り組んでいる。

5台の「SoundTalks」モニターは5部屋からなるウィンドウレス豚舎の各部屋に1台ずつ設置し、各部屋を仕切る厚さ10cm以上の壁に隔てられた環境下でも、「SoundTalks」自体に搭載されているメッシュWi-Fi機能により、モニターとゲートウェイの通信の構築に成功した。