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- 11月26日(74例目):
- 農林水産省は、群馬県桐生市の養豚農場(約2,400頭を飼養)で豚熱の患畜が確認されたと発表。
- 11月25日に死亡頭数が増加しているとの通報を受け、群馬県が病性鑑定を実施。豚熱を疑い、農研機構動物衛生研究部門が精密検査を実施。11月26日に豚熱の患畜と判明。
- 疫学調査チームの現地調査概要(11月27日発表):https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/attach/pdf/domestic-319.pdf
- 12月12日(75例目):
- 農林水産省は、宮城県大河原町の養豚農場(約9,700頭を飼養)で豚熱の患畜が確認されたと発表。
- 宮城県白石市の1農場が疫学関連農場となる。
- 異常(複数頭でチアノーゼ)が見られるとの通報を受け、宮城県が12月11日に農場に立ち入り、病性鑑定を実施。豚熱の疑い、農研機構動物衛生研究部門が精密検査を実施。12月12日に豚熱の患畜と判明。
- 12月25日(76例目):
- 農林水産省は、宮城県丸森町の養豚農場(約7,000頭を飼養)で豚熱の患畜が確認されたと発表。
- 岩手県(1農場)、宮城県(1農場)、山形県(2農場)、茨城県(6農場)、栃木県(2農場)、群馬県(2農場)、埼玉県(2農場)、千葉県(6農場)、神奈川県(1農場)、静岡県(2農場)、愛知県(1農場)が疫学関連農場となり、これらの農場で飼養する豚のうち、発生農場から移動した豚や、発生農場の豚から採取された精液を用いて人工授精を行った豚などの疑似患畜(合計約900頭)が殺処分。
- 12月24日に異常(呼吸器症状、下痢、発熱)が見られるとの通報を受け、宮城県が立ち入り、病性鑑定を実施。豚熱を疑い、農研機構動物衛生研究部門が精密検査を実施。12月25日に豚熱の患畜と判明。
農林水産省では、「食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会牛豚等疾病小委員会・拡大豚熱疫学調査チーム合同検討会」での討議結果として、発生農場での共通点をあぶり出した上で次の5つのポイントを発表している(家畜衛生週報No.3683のあとがきの「通信欄」)。
- ポイント1:農場周囲にイノシシが寄り付かないよう環境整備の実施や定期的な消毒の徹底
- ポイント2:免疫の隙間が発生する離乳舎における長靴消毒、専用衣服の更衣、手指・資材の消毒の徹底
- ポイント3:消毒液の適正濃度による使用と1日1回の消毒液の交換の励行の徹底
- ポイント4:定期的に農場を訪問する知事認定獣医師による衛生管理の指導の強化
- ポイント5:イノシシの生存する山林等からウイルスを農場周辺に持ち込まない対策