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■動物実験計画の総合サポート シーエーシー

2021-06-28 13:29 | 前の記事 | 次の記事

動物管理システム「PLACT」の概要

株式会社シーエーシーは、製薬企業や研究機関向けに提供している動物管理システム「PLACT(プラクト)」の機能として新たに「遺伝子組換え実験申請機能」を開発し、2021年6月24日から提供を開始した。これにより、PLACTは企業や大学の動物実験計画の申請から飼育管理、終了報告まで研究活動を総合的にサポートできるようになった。

遺伝子組換え生物等の使用にあたっては、生物多様性へ悪影響が及ぶことを防ぐため、国際的な枠組みが定められている。日本でも「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(通称「カルタヘナ法」)が定められ、遺伝子組換え生物を扱う研究機関は法律を遵守して研究活動を行う必要がある。こうした研究活動では「実験計画書の作成」「監督者による確認」「審査委員会による審査」「官公庁への手続き」「譲渡・譲受の手続き」「実験従事者の教育訓練・健康管理」など、関連する多くの業務が厳格に定められており、こうした業務をいかに適正かつ効率的に行えるかが課題となっている。

§「遺伝子組換え実験申請機能」のポイント

  1. 申請者向け
    • コピー機能:過去の申請書をコピーして新たな申請書を作成可能
    • 関連実験設定機能:遺伝子組換え実験申請に関連する動物実験申請のリンクを設定可能
  2. 承認者向け
    • 修正履歴閲覧機能:変更箇所を色分けして視覚的にわかりやすく表示
    • 付箋機能:指摘したい箇所に付箋でコメントがつけられる。指摘に対する回答も確認可能
    • 教育訓練受講状況確認機能:申請された実験に必要な教育訓練の受講状況を確認可能
  3. 審査委員会・事務局向け
    • 申請一覧管理機能:全ての申請書の審査状況を確認可能
    • 審査員一覧管理機能:委員会審査の審査回数を集計可能

§動物管理システム「PLACT」

「動物実験審査システム」「動物飼育管理システム」によって構成され、動物実験計画から飼育管理、さらに実験報告に至るまでの一連の動物実験業務が当局の指針やガイドラインに沿って適正かつ効率的に実施できるようサポートする。この2つのシステムは連携しているが、個々に導入することも可能。また、クラウド版とパッケージ版のどちらも提供している。

「動物実験審査システム」は、動物実験と遺伝子組換え実験の申請が可能で、新規申請、変更申請、終了・中止報告申請など、複数の申請種別に対応している。動物実験申請とそれに関連する遺伝子組換え実験の申請を関連づけて手続きすることもできる。

「動物飼育管理システム」は、小動物・大動物の双方の飼育管理に対応しており、Webアプリとタブレットアプリを使用することで、飼育室で直接、日々の観察所見の登録が可能。

  • 問合せ:株式会社シーエーシー 医薬ビジネスユニット 製薬業向けサービス担当
  • Tel 03-6667-8046
  • E-mail pharma(アットマーク)cac.co.jp