HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事
Dr.Stefano Romagnoli
WSAVAプレスインフォメーション2021年6月14日
翻訳：WSAVA the Translation Committeeメンバー 安田隼也(獣医師)
世界小動物獣医師会(WSAVA)は、急速に発展している繁殖をコントロールする分野における最新の情報や知識を世界中の獣医師が利用できるようにするため、新しい委員会を招集しました。The Reproduction Control Committeeの委員長はヨーロッパ動物繁殖学の専門医(Dipl ECAR)を持ち、Associazione Italiana Veterinari Piccoli AnimaliのメンバーでもあるStefano Romagnoli パドヴァ大学教授(イタリア)です。その他にも世界中から以下の専門家が参加しています。
- Dr.Kaywalee Chatdarong(タイ)：Dr.ChatdarongはタイのChulalongkom大学の動物繁殖学の教授で、Thai Board of Teriogenologyの創設者です。Veterinary Practitioners’Association of Thailandのメンバーでもあります。
- Dr.Kurt de Cramer(南アフリカ)：Dr.Kurt de Cramerは一般臨床医も行う動物繁殖学の専門家です。プレトリア大学で客員教員を務め、South African Veterinary Associationのメンバーです。
- Dr.Michelle Kutzler(アメリカ)：Dr.Michelle Kutzlerは動物繁殖学の専門医資格を保有し、オレゴン州立大学の伴侶動物学分野の教授です。American Veterinary Medical Association(AVMA)のメンバーでもあります。
- Dr.Natali Krekeler(オーストラリア)：Dr.Natali Krekelerは動物繁殖学の専門医資格を保有し、メルボルン大学の獣医繁殖学分野で上級講師を務めています。Australian Small Animal Veterinariansのメンバーでもあります。
- Dr.Rob McCarthy(アメリカ)：Dr.Rob McCarthyは獣医外科学の専門医資格を保有し、犬や猫の繁殖コントロールや野良猫の数の管理に対して深い興味を示しています。タフツ大学で教鞭をとり、AVMAのメンバーでもあります。
- Dr.Sabine Schafer-Somi：Dr.Sabine Schafer-Somiはヨーロッパ動物繁殖学の専門医でウィーン大学獣医学部にて教えています。Vereinigung Oesterreichischer Klientiermedizinerのメンバーでもあります。
まず第一歩として、教育とアドバイスの優先順位付けのためにWSAVAのメンバーに対して調査を行います。その上で、ツール、教育用の情報ソース、卒後教育のコンテンツの作成に取りかかります。
Romagnoli委員長のコメントです。
繁殖に関するアドバイスを行うことや、繁殖のコントロールとそれを実現するための避妊去勢は一般臨床医の仕事の多くのウェイトを占める場合があります。多くのメンバーは大規模な避妊去勢プログラムに積極的に関わっています。
私たちはメンバーが科学的根拠に基づいて動物の繁殖の管理に関する判断を下すための手助けができることを目標としています。その一方で動物の福祉を担保し人と動物の絆をサポートすることも目標です。メンバーに対して最新の情報を提供し動物にとって最適な方法で避妊去勢を行うための推奨ができるようにします。
私たちの委員会はWSAVAのAnimal Wellness and Welfare Committeeと共同して、避妊去勢プログラム最低限の基準を提唱できるようにします。
WSAVAは115のメンバー組織を通じて20万人以上の世界中の獣医師を代表し、伴侶動物の獣医療の水準を向上させるために活動しています。核となる活動には栄養学、疼痛管理、ワクチネーションといった獣医学の主要な分野においてWSAVA Global Guidelinesを策定することにあります。これ以外にも世界中で伴侶動物に関わる重要な内容についてロビー活動を行っています。
更なる情報をお求めの場合は以下にご連絡ください。
- Rebecca George,George PR(WSAVA PR)
- Tel 01449 737281/07974 161108
- E-mail rebecca(アットマーク)georgepr.com