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少額短期保険会社 ペットメディカルサポート株式会社は、同社ペット保険「PS保険」の月ごとの高額保険金事例を紹介している。
- 2021年4月度 月間高額支払い事例
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- 異物誤飲(小型犬):613,800円
- 僧帽弁閉鎖不全症(小型犬):468,500円
- 僧帽弁閉鎖不全症、気管支疾患等(小型犬):452,200円
- 膀胱結石、門脈体循環シャント(小型犬):435,300円
- 腸腺癌、外耳炎(大型犬):380,000円
- 2021年3月度 月間高額支払い事例
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- マイボーム腺腫、食道内異物、腎結石、副腎腫瘍(小型犬):551,300円
- 猫コロナウイルス感染症、腎臓病(猫):416,000円
- 尿管結石・腎不全(猫):407,500円
- アレルギー性皮膚炎、外耳炎、尾側後頭骨奇形症候群(小型犬):400,000円
- 乳腺腫瘍、子宮水腫(小型犬):382,600円
- 2021年2月度 月間高額支払い事例
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- 椎間板ヘルニア(中型犬):513,800円
- アレルギー性皮膚炎・てんかん・脳腫瘍等(大型犬):496,300円
- 呼吸器疾患・鼻腔内悪性腫瘍(小型犬):450,000円
- 外耳炎、膝蓋骨脱臼等(小型犬):438,000円
- 慢性腸症(小型犬):399,100円
2021年6月22日には、2月度の高額保険金支払い事例に合わせて、犬の椎間板ヘルニアを解説するプレスリリースを出している。解説は同社の「獣医師ダイヤル」を担当する「電話どうぶつ病院Anicli24」院長の三宅亜希先生。内容は以下の通り。飼い主への説明に役立つ。
§犬の椎間板ヘルニアとは、どんな病気なのか
椎間板は、脊椎にかかる圧力を分散するクッションのような役割をしています。しかし、何らかの原因により椎間板が変性して、椎間板物質が突出(=ヘルニア)すると、脊椎の上にある太い神経(脊髄)を圧迫してしまいます。突出した椎間板物質が犬の脊髄を圧迫すると、痛みや麻痺といった神経症状が生じ、段差を嫌がる、突然歩けなくなるといった症状が起こります。
椎間板ヘルニアの好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)は、ダックスフントが有名です。これは、胴が長く、腰に負担がかかるからという理由だけでなく、軟骨異栄養症という遺伝子がかかわっているのです。この遺伝子をもつ犬種を軟骨異栄養犬種と言い、ダックフント、コーギー、シー・ズー、ペキニーズ、ビーグル、フレンチ・ブルドッグなどがいます。
§検査
- 問診、視診、触診
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- 飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行い、犬の体格、四肢の位置、体重のかけ方、歩き方、座り方、痛みの有無などを観察します。
- 神経学的検査
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- 歩行、姿勢、反射に問題はないか、などを確認します。
- 画像検査
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- まずは、レントゲン検査で椎間板ヘルニア以外の病気の鑑別を行います。椎間板ヘルニアの診断は造影剤を使用しない単純なレントゲン検査では行えないため、CT検査やMRI検査によって確認します。CT検査、MRI検査の際は全身麻酔が必要です。
- そのほか
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- ほかの病気との鑑別や現状を知るために血液検査が行われることもあります。
§治療法
軽度の椎間板ヘルニアの場合は内科治療が可能ですが、重度の場合は外科治療が必要となります。
- 内科治療
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- 内科治療では、炎症を抑える薬を使用し、完全なケージレスト(ケージに犬を入れ、動きを制限して安静を保つこと)を行います。減量や、脊椎を固定するコルセットが必要になる場合もあります。症状に改善がなかった場合は外科治療に移行します。
- 外科治療
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- 外科治療では、脊髄を圧迫している椎間板物質を取り除く手術を行います。外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。
§予後
内科治療、外科治療ともに、適切な安静期間とその後のリハビリが重要です。重度のヘルニアは外科治療を行っても改善せず、麻痺が残る場合もあります。
§まとめ
椎間板ヘルニアは早期に治療をスタートできるかがとても重要です。愛犬がソファに飛び乗らない、段差を嫌がるなど、少しでもいつもと違う様子が見られたら、すぐに受診するようにしましょう。