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■豚用ワクチン「エンテリゾール イリアイティス」投与後のサルモネラ菌減少を欧州の当局が確認

2021-02-05 20:23 | 前の記事 | 次の記事

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社は、2021年2月5日、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が1月7日に発信した情報の日本語版を発表した(https://www.boehringer-ingelheim.jp/press-release/20210205_01)。その概要は以下の通り。

相互承認(MR)方式に基づく参照加盟国(ドイツ)の所轄当局Paul Ehrlich Institut(PEI)が、豚ローソニア感染症の経口生ワクチン「エンテリゾール イリアイティス」添付文書の新しい記載事項を受理したとベーリンガーインゲルハイムが発表。このドイツ国内における承認は、動物健康法(TierGesG)と動物用ワクチン規則に則って承認された。PEIは、「エンテリゾール イリアイティス」がサルモネラ感染率と屠畜時のサルモネラ抗体陽性率を下げることを確認した。

相互承認手続きが完了し次第、登録に含まれているすべてのEU加盟国に同様の認可が下りる。

さらに複数国の当局(PEIおよび各国の調査委員会)は、「エンテリゾール イリアイティス」の経口投与によって腸内細菌叢が調整されることを確認している。最近の発表(Leite et al, 2018)で明らかにされたとおり、腸内細菌叢に対するこうした好影響により、短鎖脂肪酸を生成する細菌が増え、サルモネラ感染が減少することがわかっている。