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2021年1月15日に新製品紹介記事(https://buneido-shuppan.com/jvmnews/article/jvm20210115-002)を掲載したネココロナウイルス抗体検査キット「ネコロナチェック」について、輸入元のAlphaVets株式会社が追加情報を発表した。
発表した内容は、英国グラスゴー大学のDr.Diane D Addieらが2014年にJournal of Feline Medicine and Surgery誌に発表した「The utility of feline coronavirus antibody tests」の概略で、同製品を検証した内容。
§FIPとFCoVの関連性
- FIPが発症するには、FCoVに感染が前提になり、FCoVの感染を防ぐことができればFIPを防ぐことができる。
- FCoVに感染したほとんどの猫はFIPを発症しない。
- FCoV抗体検査が陽性であっても、FIPの診断と同じではない。FIP以外の病気の猫は、偶然にもFCoV抗体検査が陽性になる可能性がある。
§「ネコロナチェック」について
- 特殊な検査機器が不要で、院内検査が可能。
- 検査時間は約40分。
- 微量の血液で検出。血漿・血清では5µL、全血では10µLで、血漿・血清での検査を勧める。
- 使用が推奨されるのは、以下の場合
- FIPが疑われる時(確定診断は同キット単独ではできない)
- 新しい猫を迎える時
- 健康チェック時
(※記事更新 2021-01-28 15:08)