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東京大学の松田二子先生らの研究グループは、日本中央競馬会 令和2年度畜産振興事業の「生殖器奇形原因遺伝子保因牛の鑑別と淘汰技術開発事業」に取り組んでいる。
このたび、共同研究者の石山 大先生(千葉県農業共済組合 西部家畜診療所)が、この事業に必要な「牛の生殖器奇形の原因遺伝子特定のために血液材料の提供」を呼び掛けた。
牛の遺伝性の生殖器疾患を淘汰していくことによって、低い受胎性を解決していくのが事業のねらい。その成果によって従来の泌乳量増加や増体を目的とした繁殖ではなく、受胎性の向上などを加味した総合的な改良への寄与を目指す。
対象とする生殖器奇形は、重複子宮、二重頸管、重複外子宮口、肉柱といった中腎傍管(ミュラー管)融合不全と、単角子宮(2型ホワイトヘイファー病)。外尿道口付近に膜を有する腟弁は調査対象外となる。
研究グループでは、腟鏡で肉眼的に診断した重複子宮、二重頸管、重複外子宮口、肉柱といった中腎傍管(ミュラー管)融合不全を有した牛、直腸検査や超音波画像診断装置で診断した単角子宮(2型ホワイトヘイファー病)を有した牛の血液の提供を求めている。特定に必要なSNIP検査では、EDTA採血管を使用した最低2mLの量が必要となる。牛の品種は問わない。
§ご協力いただける場合
- 必要事項:採血管に個体識別番号を記載。どのような奇形を有していたかのメモ書き。送付者の連絡先。
- 期限:2021年2月末
- 送付様式:冷凍便の着払い等。送り状の品名の欄には「JRA事業」と書き添える。
- 届け先:
- 〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
- 東京大学 獣医繁殖育種学研究室
- 松田二子
- Tel 03-5841-5381
- 問合せ(質問や採血道具が必要な場合など):
- 石山 大 E-mail daimode(アットマーク)gmail.com