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国内の家禽では2018年1月の鶏での発生以来、高病原性鳥インフルエンザの発生はなく(2020年11月3日現在)、秋-春2シーズンは被害が出ていない。このたび、韓国や北海道の野鳥からの検出が相次いだ(参照：JVM NEWS 20201104-001・20201104-002)。家禽での発生がない時期には、野鳥からの検出もなかった。今シーズンはより警戒が必要となろう。
海外に目を向けてみると発生は散発しており、農林水産省は高病原性鳥インフルエンザの発生により10月30日にオランダからの生きた家禽、家禽肉等の輸入を一時停止したが(https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/201030.html)、それ以外にも11月3日現在、フィリピン、ブルガリア、オーストラリアからの輸入が停止されている。
2020年4月以降の家禽での発生は以下のとおり(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/pdf/AI_wd.pdf)。
- 4月6日 米国サウスカロライナ州H7N3-高
- 4月16日 イタリアH7N1-低
- 5月9日 イラクH5N8-高
- 6月4日 ブルガリアH5N8-高
- 6月15日 イタリアH5N3-低
- 7月6日 フィリピンH5N6-高
- 7月15日 南アフリカ共和国H7-低
- 7月23日 ベトナムH5N1-高
- 7月24日 オーストラリアH7N7-高
- 8月8日 台湾H5N2-高
- 8月8日 オーストラリアH5N2-低
- 8月18日 オーストラリアH7N6-低
- 8月21日 ベトナムH5N6-高
- 8月27日 南アフリカ共和国H5-低
- 9月11日 カザフスタンH5-高
- 9月18日 ロシアH5-高
- 10月10日 ロシアH5N8-高
- 10月12日 イスラエルH5N8-高
- 10月29日 オランダH5N8-高