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■JVM賞受賞コメント 内田萌菜先生

2020-03-18 15:32 | 前の記事 | 次の記事

内田萌菜先生

日本獣医内科学アカデミー第16回学術大会で研究アワード(JVM賞)を受賞した内田萌菜先生にコメントをいただいた。

受賞研究テーマ:「Apoptosis Inhibitor of Macrophage(AIM)の一塩基多型が犬の組織球性肉腫に与える影響」

内田萌菜(東京大学獣医臨床病理学研究室)

本大会の準備・開催にご尽力いただいた実行委員のみなさま、審査員のみなさま、文永堂出版のみなさまに心より感謝申し上げます。

学部の時から7年間毎年欠かさず参加してきた内科学アカデミーでこれまでの研究の成果を発表することができたこと、そして栄誉ある賞を頂戴することができたことを大変嬉しく思います。

私はかねてより免疫に関心があったため、課題の多い免疫細胞の腫瘍である組織球性肉腫をテーマに研究を行なってきました。本研究では組織球性肉腫の由来細胞であるマクロファージが産生するApoptosis Inhibitor of Macrophage(AIM)というタンパク質の一塩基多型が組織球性肉腫細胞に機能的な変化をもたらすこと、症例の生存期間を短縮する傾向にあることを明らかにしました。この成果はAIMが腫瘍発生や病態の増悪に関与している可能性があることを示しています。

今後は実際の症例におけるAIMの作用や分子メカニズムを詳細に検討し、交配管理による予防的対策や新規治療法の開発につなげたいと考えています。

私はこの春卒業し来年からは北海道大学で免疫の研究をします。組織球性肉腫やAIMの研究を通して得た知識や技術、内科学アカデミーで学んできた多くのこと、そしてこのたびの受賞で得た自信を糧に多くの人や動物に還元できる研究ができればと思っております。

参考ニュース記事:
「JVM賞を内田萌菜先生と長尾乙磨先生が受賞」(2020-03-03)