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第16回日本獣医内科学アカデミー学術大会(2020年2月21日〜23日、バシフィコ横浜)において、2月21日、動物用抗菌剤研究会は「みんなで取り組む薬剤耐性菌対策!」のテーマで講演会を行った。
まず、農林水産省動物医薬品検査所の小澤真名緒先生が、農林水産省が取り組んでいる小動物分野での薬剤耐性モニタリング調査のことや取り組みを進めていくためのワーキンググループの設置のことなどを紹介した。また、小動物医療における抗菌剤の慎重使用に関する指針を作成中だと述べた。
次いで鳥取大学の原田和記先生が抗菌薬治療に不可欠な知識として、抗菌スペクトラム、エスカレーション療法、デ・エスカレーション療法などを解説した。抗菌スペクトルを理解していれば日常診療に差し障りはないが、抗菌薬の作用機序を知っておけばより薬の選択肢が広がるとアドバイスした。また診断には細胞診が有効と述べた。また、最近上梓した『犬と猫の日常診療のための抗菌薬治療ガイドブック』(https://buneido-shuppan.com/?gloc_id=01001&bkcd=2020020001)に詳しく解説してあると紹介した。