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■規制の集約化に関する共同基本方針 WSAVA

2019-11-15 14:12 | 前の記事 | 次の記事

WSAVA、2019年10月18日発信
翻訳:WSAVA the Translation Committee メンバー 安田隼也(獣医師)

11の世界的な獣医師の団体が署名した(参照:JVMNEWS jvm20191115-001)、WSAVAの「規制の集約化に関する共同基本方針」は以下の通りである。

動物用医薬品の入手については、伴侶動物と産業動物共に目に見える地域格差が世界的に存在している。その結果、動物医療の現場で予防と治療の両面において入手可能な薬に格差が生じてしまい、そのことが動物福祉に悪影響を及ぼしている。この問題は複数の要因が絡んでいるものの、認可された動物用医薬品の入手の容易さはその販売を認可する承認審査にかかっている。国や地域に関わらず、承認申請を経る結果としては、安全で効果のある高品質な動物用医薬品が一定の品質で提供されることが保証される、という極めて似通ったものになる。こうした共通の目標があるものの、複数の国と地域では審査の過程が二重に行われ、しかも時として既にデータが出ているにもかかわらず同様のデータを科学的に正しい方法で収集することが求められる。承認申請におけるこうした二重性は不必要な規制のハードルをもたらし、そのため認可を受けた動物用医薬品が幅広く利用できなくなり、動物の福祉にリスクを及ぼしている。国と地域間における規制の集約化・一本化について調査が行われ、動物用医薬品の安全で効果的な使用に影響を与えていないかを確認したうえで実現する必要がある。