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■飼い主の「顔と声」が食い違うと、犬の脳波に違い 麻布大学等の研究グループ

2026-10-29 15:07 掲載 | 前の記事 | 次の記事

奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科 情報科学領域の久保孝富准教授、麻布大学獣医学部の永澤美保教授、菊水健史教授、関西大学、東北大学、クアドリティクス株式会社の共同研究チームは、飼い主の顔と声が伝える感情が一致しないとき、犬の脳波に一致時とは異なる反応が現れることを示した(参照:麻布大学 2026年10月21日「プレスリリース」)。

3頭の家庭犬に、飼い主の「喜び」「怒り」の表情と声を組み合わせた刺激を提示したところ、不一致条件では、音声開始後250~500ミリ秒に前頭部左側のF3電極でより大きな後期陽性の事象関連電位(ERP)が観察された。

この反応をヒトの脳波反応と同一視することはできないが、犬が顔と声を組み合わせた感情情報に神経レベルで感受性を示す可能性を示す概念実証となる。対象頭数は3頭と限定的であるが、犬が種を越えてヒトの感情を捉える際に、顔や声といった複数の手がかりをいつ、どのように組み合わせて処理しているのかを調べる基盤となる。さらに、こうした仕組みを明らかにすることは、ヒトと犬のコミュニケーションの理解に加え、異なる種の間で相手の感情状態をどのように捉えているのかという、異種間コミュニケーションの理解にもつながることが期待される。

研究成果は、Scientific Reportsに2026年8月22日付で公開された。