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環境省は「第二種特定鳥獣管理計画作成のためのガイドライン(ニホンジカ編)」を改定した(参照:環境省「報道発表」)。
ガイドラインは、都道府県が特定計画を策定・実施していく上で、参考にするもの。「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づいている。
第二種特定鳥獣管理計画は、生息数が著しく増加し、またはその生息地の範囲が拡大している鳥獣の管理を行うために策定する計画。第一種特定鳥獣管理計画は生息数が減少している鳥獣に対するもので、これらの特定計画は必要に応じて都道府県が策定する。希少鳥獣保護計画と特定希少管理計画は国が策定する。
第二種特定鳥獣管理計画は、ニホンジカ、イノシシ、クマ類、ニホンザル、カモシカ、カワウなどで策定している都道府県がある。
ニホンジカの第二種特定鳥獣管理計画は、現在、47都道府県で策定されているが、多くの都道府県で特定計画の改定が予定されている。その際の参考となるよう、ニホンジカの生息状況や被害状況、管理に関する知見等を踏まえ、特定計画作成のためのガイドラインが改定された。
改定ガイドラインでは以下の3点の課題について、課題に対する考え方やその対応が示された。
- ニホンジカ管理の目的の多様化や政策体系に関する課題
ニホンジカ管理政策を設計する際の、基本的な政策体系の構造の理解の必要性、政策体系を設計する際の考え方として、最終目標の設定と最終目標達成に向けた論理的な筋道の設計を、ロジックモデルやバックキャスティングの考え方を踏まえて記載するとともに、目標達成までの現実的な筋道を立てにくい状況が発生している場合、限られた資源で多くの課題を解決するために、現状からいつ、どこで、どの程度の資源の投入が可能で、どの程度の活動ができるかといった、対策を優先する順位を検討する必要性と、その考え方について、政策体系に対応させた。 - 森林地域等での現状把握や対策不足に関する課題
ニホンジカによる植生や生態系への影響は、人間社会とのつながりを感じにくく、対策の必要性の説明が難しいことから、ニホンジカの増加や生息域の拡大が生態系へ及ぼす影響、更には人間生活に及ぼす被害の概要について記載するとともに、植生・生態系への影響低減を目標とした場合の計画策定の考え方について、目標設定、対策内容・対象の絞り込み、実施体制といった観点で記載。 - 計画的な捕獲に関する課題
計画的な捕獲に向けて有効と考えられる年度別実施計画の活用方法として、特定計画と整合をとりながら、必要な施策や事業を短い周期で運用していく考え方について記載するとともに、目標達成に向けた効果的な捕獲について、捕獲場所の絞り込みの考え方と、捕獲強化地域の選定方法を記載。