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■世界の医薬品研究開発動向を分析した「Pharma R&D Annual Review 2026」日本語版を公開 サイトライン

2026-06-12 15:38 掲載 | 前の記事 | 次の記事

世界の研究開発パイプライン総数の推移(2001年~2026年)

トップ25社ランキング

治療領域別・進行中の臨床試験数(2026年)。

Evaluate Japan株式会社は、2026年6月11日、医薬品・バイオテクノロジー業界向けのグローバルインテリジェンスを提供するサイトライン(Citeline)が、世界の医薬品研究開発(R&D)パイプラインを包括的に分析した最新レポート「Pharma R&D Annual Review 2026」の日本語版を公開したと発表した。

同レポートでは、サイトラインの中核データベースであるPharmaprojectsおよび臨床試験データベースTrialtroveを基盤に、2026年初頭時点におけるグローバル医薬品研究開発の規模、企業別・地域別動向、治療領域ごとの開発状況を多角的に整理している。

完全版レポート」では、グローバル企業別ランキング、地域別・治療領域別の詳細分析、アジア各国に焦点を当てた分析など、より多くのデータと図表を通じて、2026年時点における研究開発動向を立体的に把握することができる。

2026年初頭時点のグローバル医薬品研究開発パイプライン総数は22,940品目となり、前年から3.92%の減少を示した。これは1990年代半ば以降で初めて確認された減少であるが、レポートでは、医薬品研究開発全体の停滞を示すものではなく、前臨床段階を中心としたデータの整理・正規化による影響が大きいと説明している。長期的に見ると、研究開発パイプラインは2000年代以降一貫して拡大しており、2026年の減少はその流れの中での調整局面として位置付けられている。

企業別に見ると、2026年版ではRocheが再びパイプライン規模で首位となり、AstraZeneca、Pfizer、Sanofi、Novartis がこれに続く。上位25社のうち半数以上の企業は前年からパイプラインを維持または拡大しており、前臨床データ整理の影響は主に小規模企業に集中していることが示されている。また、トップ25社には中国および日本の企業が複数含まれており、グローバル研究開発におけるアジア企業の存在感が引き続き確認されている。

研究開発企業の本社所在地別構成では、米国が41%と最大のシェアを占め、前年から比率を拡大した。一方、中国は19%と前年から上昇しており、主要な研究開発拠点としての地位を維持している。レポートでは、多くの国・地域で比率が上昇している点を踏まえ、医薬品研究開発の国際化が進展している状況を示している。

臨床試験データに基づく分析では、2026年初頭時点で進行中の臨床試験数が最も多い治療領域はオンコロジーで、20,383件 の試験が確認されている。この数は前年から増加しており、引き続き最大の研究分野であることが示されている。一方で、感染症、ワクチン、泌尿・生殖器系領域などでは、前年と比較して試験数が減少しており、レポートでは、過去数年のCOVID‑19関連研究の増加が一巡した影響が考えられると記載されている。

「Pharma R&D Annual Review 2026」は、1980年以降の医薬品研究開発を一貫して追跡してきたPharmaprojectsのデータと、臨床試験データを組み合わせ、企業、治療領域、地域といった複数の視点から2026年時点の研究開発状況を整理したレポートである。医薬品研究開発に携わる企業・関係者が、現在地を把握するための基礎資料として位置付けられている。

レポートで関心を持った領域や競合については、Pharmaprojectsをはじめとしたデータベースで、個別の開発状況・臨床試験・提携情報まで深掘りすることも可能。

サイトラインは、医薬品・バイオテクノロジー業界向けに、研究開発、臨床試験、規制、商業化に関するデータと分析を提供するグローバルインテリジェンスブランド。グローバル開発概観や競合パイプラインを踏まえた開発戦略策定や、米国のパイプライン・試験・治験責任医師・リアルワールドデータを用いた試験設計から患者リクルートメントまでの横断的支援を得意としている。