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■熟成ニンニク抽出液「S1PC」の抗老化作用に関する研究成果を発表 湧永製薬

2026-05-26 17:02 掲載 | 前の記事 | 次の記事

論文概要の図示

湧永製薬株式会社は、2026年5月8日、一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構との共同研究により、熟成ニンニク抽出液「S1PC」がもたらす抗老化作用についての研究成果をまとめた論文が5月7日に「Cell Metabolism」に掲載されたと発表した(参照:湧永製薬株式会社「ニュースリリース」、「記者発表アーカイブ映像(1:40:33)」)。

  • Garlic-derived metabolite activates LKB1, promotes adipose eNAMPT secretion, and improves age-related muscle function via hypothalamic signaling.
  • 鈴木順一朗(湧永製薬株式会社)
  • 吉岡潔志(一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構、国立長寿医療研究センター)
  • 栗田雅弘(湧永製薬株式会社)
  • 杉本拓海(京都府立大学)
  • 江口貴大(国立長寿医療研究センター)
  • 伊藤尚基(国立長寿医療研究センター)
  • 児玉歩生(国立長寿医療研究センター)
  • 亀井康富(京都府立大学)
  • 大谷政博(湧永製薬株式会社)
  • 松友利暁(湧永製薬株式会社)
  • 今井眞一郎(一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構、ワシントン大学医学部)
  • 「Cell Metabolism」

研究では、S1PCが脂肪組織の中にあるLKB1と呼ばれる重要な酵素に働きかけて、老化・寿命制御に重要な酵素である「細胞外NAMPT(eNAMPT)」を含む細胞外小胞(eNAMPT-EV)の血中への分泌を促進することを、世界で初めて発見した。

分泌されたeNAMPT-EVは脳の視床下部に到達して細胞のエネルギー源である「NAD+」の合成を高め、交感神経を介して加齢に伴う筋力の衰え(フレイル)や老化指標を改善することが、マウスを用いた実験で明らかになった。さらに、ヒト臨床試験においても、25mgのS1PCの摂取により、健康な量の脂肪を蓄えた被験者の血中でeNAMPTが増加することが確認され、培養細胞、マウス、ヒトで共通した作用をもたらすことが明らかになった。

以上の結果から同研究では、S1PCが今までに見つかったことのないLKB1の活性化剤として作用すること、S1PCが骨格筋を中心に抗老化作用をもたらすことを示し、その作用機序の解明だけでなく、生体に備わった「脂肪-脳-筋肉」という健康を支え、老化に拮抗する働きをしている重要な臓器間コミュニケーションの存在を明らかにした。S1PCはこの臓器間コミュニケーションの活性化を介して全身の抗老化に寄与することから、次世代の抗老化ニュートラシューティカル(機能性食品成分)としての応用が期待される。