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■社会にとってペットはかけがえのない存在 Thanks Buddy Projectが始動 日本獣医師会
公益社団法人日本獣医師会は、人と動物の共生から生まれる価値を社会全体で育んでいく「Thanks Buddy Project」を開始した。
日本獣医師会は、2026年3月の理事会での承認を経て、日本獣医師会ステイトメント「Thanks Buddy!宣言」を掲げた(3月18日にWebサイトに掲載)。
人・動物・環境の健全な調和を基盤とするOne Healthの理念のもと、人と伴侶動物が互いに支え合い、その関係性が社会全体の健やかさと豊かさを育んでいく未来の実現を目指す。
犬の飼育頭数が減少している現状を変えていくために、公益社団法人東京都獣医師会は賛助会員とともに検討を重ねていたが、様々な会社や団体、学術での取り組みを結集させ、より実効性のある運動にしていくために、日本獣医師会による「Thanks Buddy Project」を開始することとなった。
東京都獣医師会 会長で、日本獣医師会の東京地区理事である上野弘道先生(日本動物医療センターグループ)が、日本獣医師会の「人と動物の共生社会推進委員会」の委員長に就任し、プロジェクトを推進している。専用のWebサイト「Thanks Buddy Project」も開設された。
そして、まずは大きなアピールとして、第41回世界獣医師会大会(4月21日~4月24日、東京国際フォーラム)で、シンポジウム「One Health for Pets and Owners; Thanks Buddy!」が行われ、その合間には「日本獣医師会ベストバディアワード」の第1回目の授賞式も催された。
シンポジウム開催に先立ち、上野弘道先生と日本獣医師会小動物臨床職域理事の森 尚志先生(ダクタリ動物病院京都医療センター)が、日本獣医師会ステイトメントのプレゼンテーションを行った。森先生は犬と一緒に暮らすことの素晴らしさを語り、「このステイトメントを理解いただきたい」と述べた。続く上野先生は、「このプロジェクトを推進していくことは社会を高めていくことにになる。すでにあるエビデンスに基づく動物との共生の効果を可視化していくことが大切である。その中心は動物と向き合っている獣医師であり、動物看護師である。参加して社会をよくしていきましょう」と呼びかけた。
シンポジウムの講演者は以下の通りで、様々な側面から動物たちとの暮らしが語られ、最後にパネルディスカッションも行われた。
- 谷口 優先生(国立環境研究所)
- 菊水健史先生(麻布大学)
- 東海林克彦先生(公益社団法人日本愛玩動物協会)
- 児玉博充氏(一般社団法人ペットフード協会)
「日本獣医師会ベストバディアワード」の第1回目の受賞者は俳優の前田敦子さん。盾が贈られた。上野先生、小林元郎先生(成城こばやし動物病院)とのトークセッションが行われた。前田さんは、小学生の時のジャンガリアンハムスター飼育に始まり、今は猫と暮らしている。すぐそばに住む両親の家では犬や猫が飼われており、子どもたちや自身も常に動物たちに囲まれた生活を送っている。トークショーの中で子どもへの影響などの話を聞き、前田さんは「話を交わすだけで癒される幸せな時間でした。(ペットを飼うことに)迷っている皆さまは、(犬や猫の)家族を受け入れて幸せに過ごしてほしい」とコメントした。授賞式には、テレビカメラ6台、スチールカメラは多数と大勢のメディアが取材し、テレビの情報番組等で取り上げられた。
「Thanks Buddy Project」は継続させていかなければならない。そのためには支援が必要である。Webサイトにはプロジェクト賛同企業9社が掲載されているが、広く支援を募っており、Webサイト上にその窓口もある。上野先生は、「動物病院にも支援の輪を広げていきたいと」と語る。
ジグソーパズルを模したロゴを作成し、ロゴのステッカー、ロゴがデザインされたTシャツやトートバッグが作られ、会場で販売された。「コンテンツとイベントを通じた推し活の応援も欲しい」とも上野先生は語る。
「日本獣医師会ベストバディアワード」は継続することが決定しており、「動物感謝デー in JAPAN」や「日本獣医師会獣医学術学会年次大会」での実施が検討されている。


