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第41回世界獣医師会大会(WVAC2026)が、2026年4月21日に開幕した。「One Health for a Better Tomorrow: Veterinary Medicine Holds the Key/ワンヘルスで世界の獣医療が示す未来」を大会テーマに24日までの4日間開催される。主催は公益社団法人日本獣医師会で、約6,000人が参加する予定。
午後には世界獣医師会(WVA)の総会が行われ、藏内勇夫先生が会長に就任する。
21日10時から始まった開会式は、天皇皇后両陛下のご臨席のもとで行われた。挨拶を含めすべて英語で行われた。
壇上には主催者側として日本獣医師会会長 藏内勇夫先生、共催の日本学術会議会長 光石 衛先生、WVA会長 Dr. John de Jong、日本獣医師会副会長 鳥海 弘先生、来賓として鈴木隼人 内閣府副大臣、鈴木憲和 農林水産大臣、小池百合子 東京都知事が並んだ。また高市早苗 首相が祝辞を寄せた。
藏内先生は、参加された方々に感謝を述べるとともに、31年前に横浜で開かれたアジアで初めてのWVACにより獣医師が一致団結し、それが今も支えとなっていると述べ、この大会の重要性について触れた。困難な課題が山積する現在において、One Healthの理念を実践していくことが大切であり、それには様々な人たちの協力、社会すべてのつながりが必要であると。次世代に地球という環境を残していくために、特に若い人たちにOne Healthを学んでもらい、社会全体に広げてもらいたいと述べた。
Dr.John de Jongは、両陛下のご臨席は獣医学の重要性を示すものであると挨拶の冒頭で述べた。
続き天皇陛下がお言葉を述べられた。日々、動物の命に向き合い、また専門職として幅広い分野を担っている獣医師に敬意を表すと述べた。またご一家で飼育してきた保護犬、保護猫のことにも触れ、動物病院の獣医師、スタッフへの感謝を述べた。One Healthにおいては、獣医学における人獣共通感染症、食の安全、抗菌薬の適正使用、環境保全、災害時の動物レスキューなどでの獣医師の活躍を称え、医学など様々な分野と連携し、国家の枠組みを越えて重要となってくるものであると述べた。そして、One Healthが新たな道を切り開くことになるようにと願った。
鈴木憲和 農林水産大臣は、One Healthは人と動物のつながりに着目した理念であり、その遂行において獣医師が中心的役割を担うことを期待されていると述べた。
開会式の次には、北海道大学教授の喜田 宏先生による基調講演「Understanding and Controlling Pandemic Influenza」が行われた。基調講演は両陛下、愛子様も聴講された。
喜田先生は、「パンデミックインフルエンザウイルスの発生メカニズムと、将来のパンデミックへの備え方」「なぜH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルスが世界中に広がったのか、そしてそれらをどのように制御すべきか」「One World, One Healthの概念に基づく人獣共通感染症の予防と対策」の3つのテーマについて語り、特にワクチンの開発については詳述した。

