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一般社団法人ペットフード協会は、「2025年 全国犬猫飼育実態調査」を発表した。12月19日には、プレス発表会を東京都内で開催し、その概要を解説した。
プレス発表会では、「2025年全国犬猫飼育実態調査」結果発表、「2024年度ペットフード産業実態調査」結果発表、「インターペット2026」開催概要発表、一般社団法人マナーニ 代表理事 内田友賀さんによる講演「子どもと犬が出合うとき-動物介在教育の社会的意義を考える-」が行われた。
「2025年全国犬猫飼育実態調査」については、犬・猫の飼育率、頭数推計、飼育実態、ペットフードの給餌や購入、支出金額等の最新実態調査が解説された。
調査結果の分析により、同協会は以下の3つを、今回のトピックスとして挙げている。
1.犬の飼育頭数は下げ止まり、猫の飼育頭数は横ばいが続く
犬の飼育頭数は約682万頭。世帯飼育率は減少傾向が続いているが、平均飼育頭数の増加もあって飼育頭数は下げ止まりの傾向である。新規飼育頭数は横ばいとなっている(2022年42.6万頭、2023年39.7万頭、2024年44.4万頭、2025年45.1万頭)。
猫の飼育頭数は約884.7万頭で横ばい。新規飼育頭数も横ばいである(2022年43.2万頭、2023年36.9万頭、2024年35.9万頭、2025年33.3万頭)。
2.犬・猫飼育率が全体的に減少傾向のなか、単身20~30代、世帯年収900万円以上の層において異なる傾向が見られた
犬の飼育率は、単身20~30代や既婚子あり20~30代で昨年から上昇が見られた。猫の飼育率は、他の層に比べて横ばい傾向の強さが見られた。
単身20~30代では、「交友関係を拡げるため」に犬を飼育し始める人が全体よりも多い。単身20~30代の猫の飼育のきっかけは、「寂しさを解消したい」「愛情をかける対象が欲しい」など感情面での理由が特徴的。また既婚子あり20~50代において、犬・猫ともに「子どものため」も飼育きっかけの1つとなっている。
世帯年収900万円以上で犬飼育率の下げ止まりが見られ、猫飼育率は2021年以降横ばいである。
3.犬・猫などの動物に触れ合う機会の有無と、飼育意向率・飼育率に相関が見られた
犬・猫ともに、飼育意向者のほうが非飼育意向者よりも、18歳までに犬・猫と触れ合う機会が多い。
犬・猫ともに18歳までに動物の飼育経験がある人ほど飼育率・飼育意向率ともに高い傾向である。
犬・猫ともに、直近飼育開始者のほうが飼育意向者よりも、直近1年以内に直接犬・猫と触れ合う機会が多かった。飼育意向から飼育に繋げるには、直接犬・猫と触れ合う機会の創出が重要か。
「全国犬猫飼育実態調査」は、同協会の会員各社の今後のマーケティング施策、商品開発に利用するなどのために、課題を明らかにするために毎年行われている。また、ペットの飼育率向上に向けての活動にも活用される。飼育頭数、飼育率などは、信頼がおけるものとして、学術面でも利用されている。
今回の調査は、全国の20~79歳を対象に64,099の有効サンプルをインターネットで集め(10月3日~10月7日)、ウェイトバック集計により50,000サンプルを解析している。
調査項目は、飼育者調査11項目、未飼育者調査3項目、新規の項目としてタッチポイント調査(犬・猫とのタッチポイントと頻度)、合計15である。
§飼育者調査
- 現在飼育している犬・猫の情報(種類、飼育場所、体重、年齢)
- 給餌実態(主食におけるフードタイプ別利用比率、おやつ給餌状況)
- 市販ペットフード購入実態(購入チャネル)、1か月あたりペットへの支出金額
- 散歩の有無と頻度・時間
- 予防接種、不妊・去勢の有無と意向
- マイクロチップの浸透(認知)
- ペット入手時の情報源・入手先・シェルター
- ペットの入手価格
- 飼育の動機付け
- 飼育の効用(自身および家族への良い影響)
- 飼育支援サービス・商品に関する浸透度(認知・仕様経験)
- ペットに関する防災対策と避難方法の理解
§非飼育者調査
- 犬または猫を現在飼育なし&今後飼育意向ありの人の飼育阻害要因、意向を持ったきっかけと理由
- 生体入手価格に対する意識
- 飼育意向あり(行動者)を飼育に進めるために解消すべき課題
「犬または猫を現在飼育なし&今後飼育意向ありの人」における、飼育していない理由の上位10は以下の通り。
§犬
- 世話をするのにお金がかかるから 27.0%
- 別れがつらいから 26.4%
- 集合住宅に住んでいて、禁止されているから 26.0%
- 旅行など長期の外出がしづらくなるから 23.8%
- 死ぬとかわいそうだから 20.4%
- 十分に世話ができないから 20.2%
- ペットの価格が高いから 17.6%
- 日中ペットだけで留守番をさせるのはかわいそうだから 14.9%
- 最後まで世話をする自信がないから 14.7%
- 自分の年齢的にペットを飼うことが難しいから 14.5%
§猫
- 集合住宅に住んでいて、禁止されているから 31.3%
- 世話をするのにお金がかかるから 26.1%
- 別れがつらいから 22.4%
- 旅行など長期の外出がしづらくなるから 20.9%
- 死ぬとかわいそうだから 20.5%
- 十分に世話ができないから 16.7%
- 最後まで世話をする自信がないから 12.6%
- 自分の年齢的にペットを飼うことが難しいから 12.3%
- 日中ペットだけで留守番をさせるのはかわいそうだから 11.8%
- ペットの価格が高いから 10.9%
その他に、「散歩をするのが大変そうだから」「しつけをする自信がないから」「家や庭が狭いから」なども理由に挙がっている。これらを解決していくことが重要である。
