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■とちぎアニマルセラピー協会がアニドネ「介在団体」に認定登録される

2025-12-03 15:51 掲載 | 前の記事 | 次の記事

NHO宇都宮病院での活動

公立図書館での「読書犬体験会」

Cafe Maera全景

NPO法人とちぎアニマルセラピー協会は、2025年12月1日、公益社団法人アニマル・ドネーション(アニドネ)が実施する「認定制度」において、動物介在(Animal Assisted Intervention)分野の「介在団体」として全国5番目に認定登録されたと発表した。

この認定により、同協会はアニドネが運営する寄付プラットフォームに掲載され、大型セラピー犬の医療費およびトリミング費用に特化した寄付受付が可能となる。

アニマルセラピーにおいては、動物の医療費・飼育管理・移動費・専門ハンドラー育成費など、公的制度ではカバーされにくい運営コストが多く存在する。

審査型寄付制度を介して民間資源を循環させることで、公的サービスの狭間にある支援領域が補完され、持続可能なアニマルセラピー実施体制の構築につながる点が大きな意義。

同協会は2016年の設立以来、動物介在活動(AAA)、動物介在教育(AAE)を通じて、栃木県を中心に年間1,000名以上にアニマルセラピーを実施しており、特に以下の活動が高く評価されたと述べている。

  • 医療的ケア児・重症児支援
  • 医療・福祉機関と連携し、リスク管理の整った専門セラピーを提供。
  • 読書犬(リーディングドッグ)
  • 公立図書館での読書支援を通じ、子どもの自信・集中向上を支援。
  • 不登校・若者支援
  • セラピードッグ常駐の地域交流拠点として、「Cafe Maera」を運営し、安心できる居場所を提供している。
  • 高齢者・障がい者施設、教育機関への訪問活動
  • 県内施設に訪問し、年間延べ1,000名以上に対してアニマルセラピー活動を継続実施。
  • 矯正施設での更生支援
  • 受刑者の情緒安定や社会復帰意欲を高める更生プログラムを展開。

公益社団法人アニマル・ドネーション(アニドネ)は、動物福祉分野における寄付市場の透明性向上を目的とした公益法人で、国内唯一の“審査型”動物支援寄付プラットフォームを運営している。

財務状況、組織ガバナンス、動物福祉基準の遵守、活動実績など、多面的な第三者評価を実施し、基準を満たした団体のみを「認定団体」として掲載する仕組みを採用。寄付者・企業に対し、信頼性が担保された寄付先を提供する国内唯一の制度となっている。