JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■リハビリを学ぶ学生が「動物義肢装具研究会」を設立 広島国際大学

2025-12-02 18:58 掲載 | 前の記事 | 次の記事

四肢に麻痺の残る猫の車いす製作を行う学生ら

広島国際大学は、2025年11月19日、リハビリテーション学科義肢装具学専攻の学生有志が、課外活動団体「動物義肢装具研究会」を発足させたと発表した(参照:広島国際大学「プレスリリース」)。

義肢装具士を目指す学生が、専門知識・技術を生かし、動物病院や動物園などの施設から依頼を受けた動物の義肢装具の製作や適合を行う。

動物義肢装具研究会は、同専攻で動物義肢装具の研究に従事している山田哲生講師の指導の下、将来、義肢装具士を目指す学生が、獣医師や飼い主と連携しながら、一頭一頭に合わせたオーダーメイドの義肢装具を製作している。これまで治療が難しかった動物の運動機能回復や生活の質(QOL)向上から、新たな動物医療の可能性を広げる。活動を通じて、学生は義肢装具士として活躍するために必須となる、応用力や問題解決能力を養う。

§広島国際大学 動物義肢装具研究会

  • 設立月:2025年8月
  • 所属学生:リハビリテーション学科義肢装具学専攻の学生10人
  • 活動状況:年間を通じて、動物園や動物病院の獣医師と連携し、動物の義肢装具に関する支援・研究・啓発活動に取組む。現在、両脚の膝の骨を脱臼しているアルパカの装具の開発や、四肢に麻痺のある猫・高齢により歩行が困難になった犬に向けて車いすを制作。また、右足に欠損のあるハゲコウ(コウノトリ科の大型の鳥)の飛行を可能にする義足を製作している。