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■Eco-PorkがCOP30 Japan Pavilionに登壇 養豚DXとカーボンクレジットを国際発信

2025-11-27 15:26 掲載 | 前の記事 | 次の記事

株式会社Eco-Porkは、2025年11月18日、ブラジル・ベレンで開催された国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)において、日本政府が主催するJapan Pavilionの公式セッションに登壇し、日本発の養豚DXとカーボンクレジットに関する取り組みを国際社会に向けて発信したと発表した(株式会社Eco-Pork「News」)。

株式会社Eco-Porkは、農林水産省が推進する気候変動対策パッケージ「ミドリ・インフィニティ」において、参加企業32社の一社として紹介された。本パッケージ策定にあたって第1回意見交換会から議論に参画しており、今回のCOP30 Japan Pavilionでの登壇は、同パッケージを構成する技術・取り組みの一つとして紹介されたことによるもの。

日本政府は、11月12日、COP30 Japan Pavilionにおいて「ミドリ・インフィニティ」を正式発表した。Eco-Porkは同セッションに登壇し、以下の取り組みを紹介した。

  • 養豚経営を可視化し最適化するDXソリューション
  • 糞尿に残る窒素量を低減させるカーボンクレジット創出モデル
  • アメリカおよびウクライナでの展開
  • さらに世界各国へ展開可能なソリューションであること

同社は、AgriZone(アグリゾーン)においても11月21日に発表を行い、養豚DXとカーボンクレジットの取り組みが、日本の養豚事業者の生産性向上や資源効率の改善にどのようにつながっているか、そしてブラジルをはじめとした世界各国にどのように応用できるかについてなどを講演した。

ミドリ・インフィニティ(MIDORI∞INFINITY)」は、農林水産省が2025年5月に発表した「農林水産分野GHG排出削減技術の海外展開パッケージ」で、日本が持つ脱炭素技術を海外で活用し、世界の食料安全保障と日本の食料安全保障の両立を目指す取り組み。水田メタン抑制技術、生物的硝化抑制作物、バイオ炭、家畜のメタン・N2O削減技術、スマート農業など、海外展開可能な主要技術が整理されており、実証・JCM方法論の整備・国際協力など、展開を後押しする施策も包括的に示されている。