HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事
株式会社日本動物高度医療センター(JARMeC)は、2025年11月17日、動物の二次診療や献血の重要性を広く伝える啓発プロジェクトを開始すると発表した(参照:日本動物高度医療センター「News」)。
プロジェクトにはイラストレーターのセツサ チアキさんの作品を用いる。セツサ チアキさんは、愛犬との暮らしや盲導犬関連の経験を通じ、動物への深い愛情を作品に表現し続けており、「JARMeC川崎本院を訪問した際、入院している犬や猫たちの姿がとても印象に残り、早く元気になって、おうちに帰れますようにという想いを込めて描きました。」とコメントしている。
啓発プロジェクトでは、小動物医療における以下の課題について、社会的な認知の向上を目指す。
1.「二次診療(高度医療)」の認知向上
二次診療の存在はまだ飼い主に広く知られておらず、救えたかもしれない命を前に悔しい思いをされるケースも少なくない。プロジェクトでは、同社のみならず、全国に17ある獣医科大学病院や民間の二次診療施設があることを知っていただき、いざという時に諦めないための大切な選択肢として、高度医療の存在を広く伝えていく。
2.「献血」文化の醸成
犬・猫の世界にも、仲間の命を救うための「献血」が存在するという事実はほとんど知られていない。同社のみならず大学病院や民間の二次診療施設において、輸血や血液製剤のための血液が慢性的に不足しているのが現状。献血の重要性を多くの方に知っていただき、救える命を救うための社会的な支援の輪を広げていきたい。
3.猫の「かかりつけ医」を持つことの意義の浸透
一般に、猫は犬と比べて「かかりつけ医」を持つ割合が低いとされている。その結果、体調の変化に気づきにくく、症状が重くなってから病院を訪れ、「手遅れ」となってしまうケースが非常に多く見られる。日頃から健康を見守る「かかりつけ医」を持つことの重要性を広く伝えていく。
