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■乳牛の乳房炎原因菌を迅速に検出する技術のライセンスを提供 旭化成株式会社

2025-11-21 16:02 掲載 | 前の記事 | 次の記事

旭化成株式会社は、2025年8月26日、独自の乳牛の乳房炎原因菌を検出する技術を開発し、エア・ブラウン株式会社と日本およびアジア・中東地域を対象としたライセンス契約を締結したと発表した(参照:旭化成株式会社「プレスリリース」)。エア・ブラウン株式会社は、エレクトロニクス、自動車、医薬、航空宇宙およびバイオテクノロジー産業などを展開する技術系専門商社。

旭化成株式会社は、ヘルスケア領域での感染症診断をターゲットとして、細菌検出技術の研究を進めてきているが、その中で、幅広い細菌種に対する抗体ラインナップおよびさまざまな検体に対応する検査キット化ノウハウを獲得した。今回、これらの技術を応用し、このたび、酪農業界において症例数が多く経済的影響が大きい感染症である乳牛の乳房炎に着目して、主要原因菌である大腸菌群、ブドウ球菌、レンサ球菌を検出できる独自の検査技術を開発した。同技術を用いることで、専門技術がなくても、酪農家自身が乳汁中の細菌を約1時間で簡単に検出することが可能になる。それにより、乳房炎罹患例に対して的確な治療・対処方針を迅速に策定することが可能となり、酪農家の経済的損失の減少が期待できる。

今回のライセンス契約において、旭化成株式会社は契約一時金に加え、事業化後は販売額に応じたロイヤリティを受け取る権利を有す。当該技術の特許使用権を許諾するだけでなく、同社のノウハウを提供することで、エア・ブラウン株式会社における早期事業化を支援する。