HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事
小動物メディア「Minima」は、エキゾチックアニマル(犬・猫以外の小動物)を飼育している全国137名を対象に、動物病院の受診に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
- 調査手法:インターネットでのアンケート
- 調査対象者:エキゾチックアニマルを飼育している全国の男女
- 有効回答:137サンプル
- 調査内容:動物病院の受診経験、病院探しの課題、複数病院の利用実態など
調査の結果、エキゾチックアニマルを飼育していて動物病院の受診で困った経験が「ある」と回答した人は116名(84.7%)にのぼり、「ない」と回答した21名(15.3%)を大きく上回った。
現在飼育している動物で最も多かったのはモルモット(46名)で、次いでデグー(25名)、チンチラ(21名)、ハムスター(19名)、ウサギ(17名)という結果。ヒョウモントカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲなどの爬虫類、さらにはアルマジロ、キンカジュー、パームシベットといった比較的珍しい動物の飼育者も回答に含まれていた。
動物病院探しで最も困ったことについては、「夜間・緊急時の診療体制が整っていない」が42名で最多。次いで「診察可能な病院はあるが、診療内容や専門性に不安がある」が41名、「自宅近くに診察可能な動物病院がない」が33名、「セカンドオピニオンを求められる病院が見つからない」が11名という結果。
現在の動物病院の利用状況については、「1つの病院のみ利用している」が75名(54.7%)で最も多く、「2つの病院を使い分けている」が42名(30.7%)、「3つ以上の病院を使い分けている」が11名(8.0%)と、合計で45.3%の飼い主が複数の動物病院を利用していた。
複数の動物病院を利用している53名に、その理由を尋ねたところ、「症状や治療内容によって使い分けている」が28名で最も多く、次いで「緊急時用と通常診療用で分けている」が16名、「立地・アクセスの都合」が13名という結果。
主に利用している動物病院は、「日本エキゾチック動物医療センター みわエキゾチック動物病院」が8名で最多であった。全体的に見ると、エキゾチックアニマルに特化した病院や、専門性の高い病院に人気が集中している。
その他の課題について自由回答で尋ねたところ、地域格差や情報不足に関する切実な声が多数寄せられた。
発表内容の詳細は、「Minima」のコラム「小動物・エキゾ診療アンケート 8割以上の飼い主が困った経験あり」(9月28日掲載)にまとめてあり、飼い主の声、利用している動物病院名、その動物病院の評価の声も掲載されている。


