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農林水産省は、2025年8月29日、令和8年度予算概算要求の概要を公表した。

「消費・安全局予算概算要求」は386億円で今年度に比べて29億円の増額となっている。重点事項として、以下があげられている。

• 食育の推進
• 官民連携による食育活動の全国展開
• 地域での食育の推進
• 円滑な食品アクセスの確保
• 食品アクセス確保の推進に向けた体制づくり
• フードバンク・こども食堂等の立上げや機能強化
• 安全な食品や生産資材の確保
• (1)生産・製造現場と連携したリスク管理の推進
• (2)安全な生産資材の安定的な供給の推進
• 家畜の伝染性疾病等への対応強化
• (1)家畜の伝染性疾病等の発生・侵入予防とまん延の防止
• (水際検疫体制の強化)
• (鳥インフルエンザ対策パッケージの具体化)
• (豚熱ロードマップに基づく対策・アフリカ豚熱対策の推進)
• (家畜伝染病対策の着実な実施)
• (2)産業動物獣医師の確保・診療効率の向上等による獣医療提供体制の整備
• 病害虫への対応強化
• (1)重要病害虫の侵入・まん延の防止等
• (2)「予防・予察」に重点を置いた総合防除の推進

畜水産安全管理課と動物衛生課があげている主な事業と要求額は次の通り。

• 安全な生産資材の安定供給の推進 4億7,800万円
• 1. 農薬、肥料、飼料及び動物用医薬品に関する安全性確保対策
  2. 動物用医薬品の迅速かつ安定的な供給
  • 動物用医薬品対策事業
  • 動物用医薬品安定供給対策事業委託費
  3. ドローンによる空中散布等に対応した農薬の登録拡大・維持
  4. 遺伝子組換え体の輸入時における検査方法の開発
• 生産資材安全確保対策事業 2億6,100万円
• 1. 農薬、肥料、飼料及び動物用医薬品に関する安全性確保対策【再掲】
  2. 薬剤耐性対策アクションプラン(2023-2027)を踏まえた対策の実施
• 薬事監視事務委託費 200万円
• 1. 製造販売業者等の許可等のための事務
  2. 動物用医薬品の検定のための事務
  3. 製造販売業者等の監視事務
• 抗菌剤に頼らない畜水産物の生産体制の推進 予算は消費安全対策交付金、デジタル庁計上予算を合わせたものの一部
• 1. 抗菌剤の使用機会の削減に資する体制の整備
  2. 抗菌剤の適正使用・慎重使用に資する体制の整備
  3. 動向調査の実施と監視体制の整備
• 飼養衛生管理情報通信整備事業 予算はデジタル庁計上予算の一部
• 1. システム運用保守
  2. コールセンターの設置
  3. システム改修
• 動物医薬品検査所の検査事業費 3億9,700万円
• 1. 動物用医薬品等の適正な検定・検査、検査手法の確立
  2. 動物用医薬品等の効果的な使用の検証、新たなワクチン製造用株の作出
  3. 薬剤耐性対策の推進
• 獣医療提供体制整備推進総合対策事業 3億3,400万円
• 1. 獣医師養成確保修学資金給付事業
  2. 臨床実習等支援事業
  3. 地域獣医療体制整備等支援事業
• 水産防疫対策事業 1億100万円
• 1. 水産防疫対策事業委託費
  2. 魚病迅速診断体制構築モデル事業
• 養殖衛生管理体制の整備 予算は消費安全対策交付金の一部
• 1. 総合推進会議の開催等
  2. 養殖衛生管理指導、養殖場の調査・監視、養殖衛生管理機器の整備
  3. 抗菌剤使用に係る指導体制の強化
  4. 疾病の発生予防・まん延防止
• 海洋生物毒等の監視の推進 予算は消費安全対策交付金の一部
• 1. 海洋生物毒等のモニタリングのための調査分析・分析機器の整備
  2. リスク管理体制の整備や高度化等への推進
• 家畜衛生の推進(ソフト) 予算は消費安全対策交付金の一部
• 1. 監視体制の整備
  2. 家畜の伝染性疾病の発声予防
  3. 家畜の伝染性疾病のまん延防止
  4. 畜産物の完全性向上
  5. 野生動物の対策強化
• 家畜衛生の推進(ハード) 予算は消費安全対策交付金の一部
• 1. 病性鑑定の適切な実施
  2. 飼養衛生管理の向上
  3. 農場の分割管理
• 家畜伝染病予防費 47億6,100万円
• 1. 家畜伝染病予防費負担金
  2. 患畜処理手当交付金
• 家畜生産農場衛生対策事業費 5億1,600万円
• 1. 疾病清浄化支援対策
  2. 農場飼養衛生管理強化・疾病流行防止支援対策
  3. 農場HACCP導入推進強化事業
• 牛疾病検査円滑化推進対策事業 1億7.200万円
• 戦略的監視・診断体制整備推進事業 1億3,200万円
• 1. 家畜伝染病監視・診断体制整備推進事業
  2. 診断試薬確保事業
  3. 野生動物監視体制整備事業
• 家畜防疫措置検証事業 4,000万円
• アフリカ豚熱防疫体制整備事業 4,000万円
• 1. 野生動物を対象とした家畜疾病対策の指導を行う際の教育用素材の作成
  2. アフリカ豚熱侵入のための消毒ポイント等の設置及び周知活動
  3. 発生時の初動対応のための資材備蓄
• 我が国のWOAH認定施設活動支援事業 600万円
• 1. WOAH認定施設の国際的な活動の支援
  2. 精度管理の国際基準を達成するための取組を支援
• 動物検疫所の検疫事業費 20億8,400万円+デジタル庁計上予算の一部
• 1. 家畜の伝染性疾病の侵入防止(事務費)
  2. 国内における違法輸入畜産物の立入検査・廃棄の体制構築
• 飼養衛生管理情報通信整備事業 デジタル庁計上予算の一部
• 1. システム運用保守
  2. コールセンターの設置
  3. システム改修