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農林水産省は、2025年6月27日、生産現場における「アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針(AW指針)」取組状況の「調査結果」を公表した。同省は2023年7月26日にAW指針を公表、その翌年度の実態調査結果となる。
調査は乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏、肉用鶏、馬の生産者を対象に、2024年11月~2025年2月に実施された。都道府県畜産主務課、畜産関係団体を通じて配布されたAW指針に関するチェックリスト(「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の4択から選択する方式)のうち、回答されたものを農林水産省が集計した。
§認知度・理解度
- 全体
- 知っている 31.2%
- なんとなく知っている 37.8%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 24.3%
- 聞いたこともない 6.7%
- 乳用牛
- 知っている 19.4%
- なんとなく知っている 42.9%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 28.8%
- 聞いたこともない 8.9%
- 肉用牛
- 知っている 12.9%
- なんとなく知っている 41.0%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 30.4%
- 聞いたこともない 15.7%
- 豚
- 知っている 31.8%
- なんとなく知っている 48.3%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 17.9%
- 聞いたこともない 2.0%
- 採卵鶏
- 知っている 40.9%
- なんとなく知っている 37.5%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 18.1%
- 聞いたこともない 3.4%
- 肉用鶏
- 知っている 46.9%
- なんとなく知っている 32.3%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 20.1%
- 聞いたこともない 0.6%
- 馬
- 知っている 13.6%
- なんとなく知っている 31.9%
- 名前は聞いたことがあるが、どのようなものか知らない 37.2%
- 聞いたこともない 17.3%
§乳用牛(確認項目43、総回答数375件)
全項目の約7割において、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計割合が90%以上であった。そのうち、「あてはまる」のみの割合は、約50%から約90%と項目ごとに幅があった。
実施状況が低い項目は、「繋ぎ飼い方式で飼われている牛の運動」、「危機管理マニュアル等の習熟」など。
§肉用牛(確認項目43、総回答数760件)
全項目の約7割において、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計割合が90%以上であった。そのうち、「あてはまる」のみの割合は、約50%から約90%と項目ごとに幅があった。
実施状況が低い項目は、「危機管理マニュアル等の整備・習熟」、「発電機など予備システムの点検」など。
§豚(確認項目40、総回答数491件)
全項目の6.5割において、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計割合が90%以上であった。そのうち、「あてはまる」のみの割合は、約70%から100%近くと項目ごとに幅があった。
実施状況が低い項目は、「チェックリスト等を用いたアニマルウェルフェアの状態確認」、「危機管理マニュアル等の整備・習熟」など。
§採卵鶏(確認項目38、総回答数409件)
全項目の約6割において、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計割合が90%以上であった。そのうち、「あてはまる」のみの割合は、約70%から100%近くと項目ごとに幅があった。
実施状況が低い項目は、「チェックリスト等を用いたアニマルウェルフェアの状態確認」、「危機管理マニュアル等の整備・習熟」など。
§肉用鶏(確認項目35、総回答数1306件)
全項目の約8割において、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計割合が90%以上であった。そのうち、「あてはまる」のみの割合は、約70%から100%近くと項目ごとに幅があった。
実施状況が低い項目は、「チェックリスト等を用いたアニマルウェルフェアの状態確認」など。
§馬(確認項目38、総回答数387件)
全項目の約7割において、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計割合が90%以上であった。そのうち、「あてはまる」のみの割合は、約70%から約90%と項目ごとに幅があった。
実施状況が低い項目は、「危機管理マニュアル等の整備・習熟」など。