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公益社団法人日本獣医師会は、2025年6月25日、東京・明治記念館で第82回通常総会を執り行った。
当日は各獣医師会の会長らが参集し、事業報告などの報告事項のほか、決算、会費等、役員の報酬等、役員選任などの承認事項も異論なく採択された。
事業推進特別委員会として、「ワンヘルス推進検討委員会」「マイクロチップ普及推進検討委員会」「家庭動物飼育推進委員会」の3委員会を編成し、それぞれの課題解決、さらなる事業推進をはかる。
日本獣医師会は地方獣医師会で構成されており、47都道府県、仙台市、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、北九州市の55の獣医師会が会員となる。また団体、個人、学生個人でも入会でき、年額の会費は個人会員で10,000円、学生会員で5,000円となっている。
今年度の会費徴収に関する総会資料によると、各獣医師会に所属する獣医師は23,258名であり、休会中および会費が免除される80歳以上の獣医師を加えると24,936名となる。年度がずれ正確な比較とはならないが、農林水産省が発表している「獣医師の届出状況」の2021年12月31日時点の獣医師数の40,455名を元にすると、組織率は62%になる。
組織率の向上は大きな課題。日本獣医師会では学生への説明会を行ったり会員増加に務めており、事業計画においても若手獣医師に対して魅力的で有用な獣医師活動の提供などを実施していくとされている。なお、組織率100%に近い地方獣医師会もある。
質疑において会員から、「SNS等の動画で動物を虐待し食べるという、見るに堪えないものがある。CGを使った動画のようだが、再生回数はとても多い。ワン・ヘルスを推進する立場として、総務省や動画等の運営者に対して、命をうやまう大切さを声高く上げ、そのような動画配信をなくすように働きかけよう」との要望が出された。